【肩こりの盲点】肩じゃなくて○○をほぐそう!"肩を揉まない"肩こり解消筋膜リリース
肩こりが辛くて、肩を揉んだりストレッチをしたり…。でもその肩こり、もしかしたら肩以外に原因があるかも?!今回は誰もが盲点な肩こりの原因についてみていきましょう。
「肩こり」の原因となっている筋肉とは?
肩まわりが鉄板みたいにカチコチに固まり、重だるさや痛みを感じる「肩こり」。人によっては肩こりからくる頭痛や吐き気に悩まされているという方もいらっしゃるので、“たかが肩こり”と侮ることはできません。肩こりの原因となっているのは僧帽筋(そうぼうきん)を中心とした首や肩、背中の筋肉たち。重たい頭を支える役目も担っているこの筋肉たちが、筋肉疲労や血行不良を起こしている状態です。
肩こり、だけど原因は肩じゃない?!
「肩が凝った…」と感じた時、あなたがまず一番にすることは何でしょう?きっと肩や首を揉みほぐしたくなるのではないでしょうか。確かにマッサージやストレッチで筋肉をほぐしたり、体を温めることで血流を良くすることは肩こり解消に効果的です。けれど、もしも「いくら肩まわりをほぐしても肩こりが解消されない…」という方は、肩をではなく違う部分をほぐす必要があるのかもしれません。
盲点!肩こりの原因は「腕こり」
では一体どこをほぐすと肩こり解消に効果的なのでしょう?それは「肘から手首の間=前腕」です。「肩の筋肉が凝っているのになぜ腕をほぐすの?」と不思議に思いますよね。実はそこには筋肉の膜の繋がり(アナトミートレイン)が深く関わっているのです。私達の筋肉はひとつひとつ筋膜(Fascia)で包まれています。筋膜のイメージとして、ストッキングを思い浮かべてみてください。
もしストッキングが足首あたりでクシャクシャになっていたら、太もも部分は生地が足りなくてピンピンに突っ張ってしまいますよね。つまり足と太ももの筋肉同士に直接的な繋がりはなくても、それぞれの筋膜に繋がりがあるとお互いに影響し合っている、ということなのです。そして肩こりの代表筋ともいえる僧帽筋の膜は、なんと前腕の筋肉の膜と繋がりをもっているのです。
前腕は影の働き者
肩こり解消のキーとなるのは、前腕の中でも手の甲側の筋肉たちです。パソコンのタイピングや料理、食器洗いなどなど、何気ない日常動作でたくさん働いてくれています。けれど肩や足腰などに比べるとケアすることさえ忘れてしまわれがち。肩こりを感じやすい方は、日々のメンテナンスにぜひ「腕こりほぐし」も取り入れてください。筋肉の膜をほぐすには、ほぐしたい部分に穏やかに圧をかけてあげることがポイントです。
ゴロンと寝たまま|肩を揉まない肩こり解消筋膜リリース
寝たままできる前腕の筋膜リリースをご紹介します。気持ちよく感じる程度に圧をかけ、ゆっくりと呼吸を繰り返しながら行いましょう。
▼動画で動きをチェック▼
やり方
1.あお向けになり、膝を立てる
2.お尻を持ち上げる
3.左腕を骨盤の下に移動する/左手のひらは下向き
4.骨盤を左腕の上にのせる
5.骨盤の重みで左腕(前腕)をほぐす/様子をみながら60秒~90秒ほど行う
6.左腕を戻してリラックス/右腕も同様に行う
AUTHOR
のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義 (RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。
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