【3月は自死が増える季節】臨床心理士が考える、自分と大切な人の命を守るために私たちができること

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【3月は自死が増える季節】臨床心理士が考える、自分と大切な人の命を守るために私たちができること

南 舞
南 舞
2021-03-05

厚生労働省では、毎年3月を自殺対策強化月間と定め、自殺対策に向けて様々な取り組みを行っています。もし周囲に『死にたいくらいつらい』と感じている方がいるとしたら、自分にできることは何か、あるいは自分が思っているとしたらどんなところに相談できるのか。自殺予防について臨床心理士がご紹介します。

3月に自殺が多いって本当?

厚生労働省の統計によると、3月が最も自殺者数が多いとされています。その理由としては、3月が年度末で新しい年へと変わっていく月ということもあり、人事に伴う異動、家族のライフイベント(入社、入学など)といった環境の変化や、仕事が多忙になるなど、心身ともに疲労が出やすい季節であるということが考えられています。また、『志望校に受かることができなかった』『希望する会社に就職できなかった』などのネガティブな経験から、新しい季節がやってくることへの希望が持てなかったり、先の見えなさから絶望を感じやすくなるということもあるでしょう。さらに、冬から春への季節の変わりめということで、寒さと温かさの差が激しかったりと、体調面にも大きく影響します。特に今年はコロナ禍ということもあり、例年以上に気持ちが鬱々とする人が増えてくるのではないかと筆者は考えています。自殺という手段を選ばないために、あるいは身の回りの大切な人たちの命を守るために、私たちができることが何なのでしょうか。

今、つらさを感じている方へ

無理に新しいことをしなくてもいい

春というと『新たなスタートを切らなければいけない』『新しいことを始めなければいけない』といった気持ちを連想させられがちですが、必ずしもそうしなければいけないわけではありません。あえて現状維持をし、淡々と過ごしていくことも大切なこと。心身ともに十分に休ませてあげれば、少しずつ行動できる気持ち、体力が戻ってきます。まずはしっかりと休ませてあげましょう。

悩みを一人で抱えなくてもいい

身近に自分のつらさを相談できる人がいるに越したことはありませんが、それが難しいこともあるでしょう。そんな時はぜひ専門機関を利用してみてほしいです。厚生労働省では、【まもろうよ、こころ】という自殺予防のサイトを開いています。ここでは、電話での相談や、SNSでの相談ができる場所を紹介していますので、ぜひのぞいてみて。何かしらの形であなたの力になってくれると思います。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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南 舞

南 舞

岩手県出身。多感な思春期時代に、臨床心理学の存在を知り、人の心に丁寧に寄り添っていくカウンセラーの仕事に憧れを抱く。臨床心理学、心理カウンセリングを学ぶために、大学院まで進み、「臨床心理士」資格を取得。現在は教育、企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとは学生時代にヨガスタジオの受付のアルバイトをしていた時に出会う。ヨガを始めたことで、身体が自由になっていく感覚に楽しさを感じたこと、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。普段のクラスでは、呼吸と身体を繋げ、人と比べず、自分らしくいれるようなヨガの時間を提供できるよう心がけている。

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