人間関係に悩んだら思い出したい「4つの鍵」
誰しも一度や二度、職場やプライベートで悩んだことがあるかもしれない「人間関係」。良好な人間関係を築きたいと思ってもさまざまな理由からうまくいかないと感じる人、またそもそも「人付き合いは面倒だな」と苦手意識を持つ人もいるかもしれません。人間関係に悩んだ時、ヨガではどのように反応し対応すればよいと言われているのでしょうか。
人間関係に悩んだら思い出したい「4つの鍵」
ヨガの教えは、そのほとんどが自分の内側と繋がることが説かれています。
多くの人が取り入れているアーサナ(ヨガのポーズ)は、自分の内側と繋がるツール。体という道具を良い状態に保つことが心や考え方を平和に保つことに繋がり自分自身と落ち着いて向き合うことができるから。
つまり、自分の外側で起こっていることとの付き合い方や向き合い方についてはヨガではそこまでこだわっていません。
とは言え、これだけストレスの多い現代では、中々外部からの刺激を受け流すことも難しいですよね。
そこで覚えておきたいのが「4つの鍵」。
ヨガの教えでは、どんな人でもどんな一種をとってもみて必ず4つのタイプに当てはまると言われていることから「4つの鍵」と言われています。
では、4つのタイプとはどんな人なのか。早速見てみましょう!
1. 幸福な人
どんな荒波の中にいても”幸福な人”っていますよね。
例えば、世界中がパンデミックの中でも平静を保ち自分の使命を全うしている人、どんなに大変なことが起こっても笑顔で乗り越えられる人。またマスクを強いられながら元気に遊んでいる子供たちを「自由に遊べなくてかわいそう」という人もいますが、子供たちは大人が作り出した”不自由だ”という固定概念の中でもそれぞれの幸せを生きているはず。
世の中は、”比べる世界”です。
職場や、友達同士、家庭内など、誰しもが僅かにでも、自分と隣にいる誰かとを比べる経験をしたことがあるかもしれません。
そして自分よりも勝っている人に対して、羨んだり、劣等感を感じるという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
勝っても負けても良いことはありません。
”幸福な人”に出会った時は、「友愛の鍵」を出しましょう。そして他の誰かの幸福を一緒に喜びます。
すると、あなた自身も”幸福な人”になれるのです。
2. 不幸な人
ヨガでは、過去の行いが現在、そして未来に繋がると考えられています。
”不幸な人”に出会ったらそれはその人自身の過去が繋がって、不幸になっているということ。
例えば、健康に気を使わずに甘いものや脂っこいものばかりを食べたり運動をしない人などは、病気になりやすいですよね。いきなり病気になるのではなく、過去の自分の行いが禍して現在病気になってしまっているのです。
そんな人に出会ったら、差し出すのが『慈悲の鍵』。
哀れみの心を持って、手を貸せるのであれば貸してあげます。そうすることによって、あなたも心の平安を保つことができるようになります。
3. 有徳な人
成果をあげている人、徳(良い行い)を積んでいる人っていますよね。
これもまた幸福な人と穴地で羨む、妬むことをしがちな相手です。そして、そんな人たちと比べて落ち込んでしまうなんて人もいるのではないでしょうか。
有徳な人たちもまた、過去の努力が現在に繋がっています。何もしないで権威やお金、人望を得られる人はいません。
特の高い人に出会ったら、差し出すのが『欣喜の鍵』。
有徳な人の美質を讃えて、自らの人生の参考にしましょう。いつか、あなたもそのような人になれるように。
4. 不徳な人
悪事をする、ズルをする、よこしまな考えを持っている人、嫌味を言ってきたり、攻撃してくれる人なども世の中にはたくさんいます。
そして、そんな人に出会った時、傷つけられた時、大抵の人が相手のことを「悪い人」、「嫌な人」と思うかもしれません。また相手の悪い部分を指摘したり、自分の正義や正当性を主張する人もいるかもしれません。
けれど、そんな時に差し出したいのは、攻撃ではなく『無関心の鍵』。
忠告を取り合う人は、おそらくあなたに嫌味や攻撃をしてきません。そして、あなたも攻撃してしまえば、自分自身が不徳な人になってしまいます。
攻撃や嫌味を言ってくれる人の多くは、妬みや嫉妬心があったり、その人の内側に何かしらの問題を抱えていることも覚えておいて下さい。
人間関係の悩みは尽きないけれど
この「4つの鍵」は、紀元前前後にまとまられたヨガの指南書の中の一部です。人は何千年も前から人間関係に悩んでいたということになりますね。
では、根本的に解決することは難しいでしょうか。私たちは、他人を変えることはできません。変えることができるのは自分だけ。つまり、どんな悩みに対しても、自分自身の向き合い方次第で、良くすることができるのでしょう。
とてもシンプルな教えではありますが「4つの鍵」は人間関係に悩んだ時に心穏やかに過ごせる考え方の一つ。参考になれば嬉しいです。
ライター/桑子麻衣子
シンガポール在住8年のライター/Webクリエイター/ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンスRYT200保持)。3歳の娘Emmaと夫と3人暮らし。妊娠、出産、育児を経験しヨガを深めたいとインスタクターの資格を取得。Webメディアを中心に記事を執筆しながら、人にも地球にも優しいサステイナブル(持続可能)な暮らしの実践を目指すウェブメディア「House of Emma」を運営。ヨガの教えに基づいた「誰でもどこでもできる」をキーワードに、それぞれの暮らしに寄り添ったエコフレンドリーなファッション、ビューティー、ライフスタイル、ヘルスケア、旅行の提案をしている。
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