今の自分のストレスレベルを知る29項目|早めに気づいて対処しよう
みなさん、ストレスをためていませんか?ストレスがたまっていることに気づけていますか?
ストレス反応は身体に出ることが多いものです。しかし、心身の不調感を感じても、ストレスがたまっているサインだとなかなか気がつかないかもしれません。ストレスは早めに気づくことで早めに解消することができます。今回は早めにストレスに気づくための方法をご紹介します。
ストレスチェックについて
ストレスチェックをご存知でしょうか。ストレスチェックとは、労働安全衛生法の改正によって、2015年12月から50人以上の労働者がいる事業場で義務付けられたストレスに関する検査のことです。会社員の皆さんは、職場で1年に1回ストレスチェックを受けている方が多いと思います。しかし、フリーランスの方はなかなか受ける機会がないかもしれません。
厚生労働省は、ストレスチェックについて、「労働者が自分のストレスの状態を知ることで、ストレスをためすぎないように対処したり、ストレスが高い状態の場合は医師の面接を受けて助言をもらったり、会社側に仕事の軽減などの措置を実施してもらったり、職場の改善につなげたりすることで「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止するための仕組みです」と述べています。
ストレスチェックは、メンタルヘルスの不調に対する一次予防が目的です。一次予防とは、自分自身のストレスへの気付きや対処方法、周囲からのサポートや職場環境の改善等を通じて、メンタルヘルス不調となることを未然に防止することです。ちなみに二次予防は、メンタルヘルス不調を早期に発見し、適切な対応を行うことです。三次予防は、メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰を支援し再発防止をすることです。
ストレスチェックの内容は、以下の3領域が設問項目に含まれています。もちろん、ストレスチェックの内容は事業所によって異なりますが、厚生労働省の推奨している調査票をベースに実施しているところが多いでしょう。
1.ストレスの原因に関する質問
2.ストレスによる心身の自覚症状に関する質問
3.労働者に対する周囲のサポートに関する質問
どのような項目の点数が高いのか把握することで、自分に必要な対処行動を検討することができるでしょう。
ストレスによる心身の不調感について
ストレス反応は身体に出ることが多いとお伝えしました。どのようなところに、どのような反応が出るかは個人差があります。胃腸に出やすい人もいれば、気持ちに出やすい人もいるでしょう。ストレスに気づきにくい方は、心身の不調感をストレスのサインと捉えることで早めの対処が取れます。以下の心身の自覚症状に関する質問項目を参考にして、ご自身のメンタルチェックをしてみてください。
Q.最近1か月間のあなたの状態について当てはまるものを教えてください。
・活気がわいてくる
・元気がいっぱいだ
・生き生きする
・怒りを感じる
・内心腹立たしい
・イライラしている
・ひどく疲れた
・ヘとへとだ
・だるい
・気がはりつめている
・不安だ
・落着かない
・ゆううつだ
・何をするのも面倒だ
・物事に集中てきない
・気分が晴れない
・仕事が手につかない
・悲しいと感じる
・めまいがする
・体のふしぶしが痛む
・頭が重かったり頭痛がする
・首筋や肩がこる
・腰が痛い
・目が疲れる
・動悸や息切れがする
・胃腸の具合が悪い
・食欲がない
・便秘や下痢をする
・よく眠れない
この中で多くの項目にYESと丸がつく方、慢性的に症状がある方はストレスのサインかもしれません。ストレスがたまっていることに気づいたら、意識的にストレス解消法を増やす、ゆっくり休息をする、睡眠をしっかり取るなど、早めに対処をしていきましょう。
それでも、なかなか改善しない場合は、職場の産業医やメンタルヘルス相談員、外部の医療機関など、早めの相談を心がけましょう。早めに受診することは、早めの回復につながります。早めのケアで重症化を防ぎ、心身共に健康な生活を維持していきましょう。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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