「妊娠線」って、つまり"肌が裂けている状態"!気になる妊娠線の原因と予防法とは
妊娠中期以降、主にお腹に現れやすいひび割れのような線=妊娠線。この妊娠線、実は「皮膚が裂けた状態」であることをご存知でしょうか?
妊婦さんの心配事のひとつ。それは『妊娠線』。主にお腹が大きくなり始める妊娠中期以降にできやすいです。見た目は「みみず腫れのよう」「スイカの模様みたい」と言い表されます。そして出産後は少しずつ目立たなくなるものの、なかなか消えてくれません…。一体妊娠線はなぜできてしまうのでしょうか?
体型の変化
妊娠すると体型はどんどん変化していきます。お腹が大きくなり、バストサイズもアップ。また妊娠中は脂肪を蓄えやすい状態なので、全体的に妊娠前よりふっくらとしてきます。するとその変化についていけない皮膚が断裂してしまい、ひび割れたような線が現れます。つまり妊娠線はお腹だけにできるとは限らず、人によってお腹や胸、お尻など、体の色々なところにできることがあるのです。
肌の乾燥
妊娠中、お母さんの体は一生懸命赤ちゃんに栄養や水分を届けようとしています。その為お母さんの肌は乾燥してしまいがち。また運動習慣がないと代謝が落ちて肌のターンオーバーも乱れてきます。肌が乾いて柔軟性がない状態だと妊娠線ができやすくなってしまうので、自分の肌に合ったクリームやオイルでしっかり保湿して、お肌の状態を整えましょう。
急激な体重増加
赤ちゃんが育つにつれお母さんの体重が増えていくのは自然なことです。けれど、食べ過ぎたり運動する機会が減ってしまうと、必要以上に体重が増えてしまうことも…。体重が増えるスピードが速いと、皮膚はそのスピードに追い付くことができず裂けてしまいます。ストレッチやウォーキング、マタニティヨガなどで適度に体を動かし、体重管理を心がけましょう。
※妊娠中の運動は妊娠中期以降、医師に相談の上行ってください
今回は、縮こまりがちな体の前側の皮膚を伸ばすストレッチをご紹介します。
妊娠線予防ストレッチ
1.正座で座る
2.手をお尻の後ろにつく
【大切なポイント】反り腰は腰痛のもと!腰に詰まりを感じたら、一度お尻を持ち上げて腰を丸めるようにしてからお尻をおろしましょう。
3.手や脛、足の甲で床を押して、お尻を持ち上げる/2~3呼吸ホールド
・吐く時:お尻の骨(座骨)を膝裏の方に向ける
・吸う時:お腹や胸を、顔の方に引き上げる
4.ゆっくりと正座に戻る
ゆっくり正座の姿勢に戻り、ひと呼吸する。
腿の付け根やお腹、胸に心地よい伸びを感じられたでしょうか?お風呂上りやお肌の保湿ケアをする時の習慣にしてみてくださいね。どうぞ素敵なマタニティライフを!
監修/吉岡容子先生
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師。東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設。副院長として勤務している。
ライター/のぐち かなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123
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