簡単なようで難しい…ヨガ哲学が教えてくれる日常生活で「してはいけない」5つのこと
ブラフマチャリア(不過度/禁欲)
エネルギーの無駄遣いを避けることです。食べ過ぎ、寝すぎ、働きすぎ、遊びすぎなど欲を過度に出すと後の苦しみの原因になってしまいます。そうならないようにちょうど良いところで留まることを知り、自分でコントロールをすることが大切になってきます。
アパリグラハ(不貪)
必要のないものは受け取らない、所有しないとうことです。新型コロナウイルスの感染拡大が始まったころのマスクやトイレットペーパーの買い溜めがわかりやすい例で、本来自分が必要とする分以上に物を所有する行動はアパリグラハに反していると言えるでしょう。そして、本当に必要としている人に届かなければ、その人たちの「所有する機会」を奪う(=アスティヤに反する)ことになります。
5つともごく当たり前のことのようで、わざわざヨガ哲学で言われなくても…と感じるかもしれませんが、実際にこの5つをきちんと守るのは簡単なことではありません。そして、このヤマについて述べられている「ヨーガ・スートラ」は紀元前200年~紀元後400年ごろに編纂されたものと言われていますが、それほどの昔から人はこれらのことが日常生活での課題だったと言えるのではないでしょうか。全て完璧にできなくてもまず心がけることから始めて、マットの上以外でのヨガを練習してみませんか?
ライター/吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住。日本とオーストラリアでの会社員生活を経てヨガティーチャーに転身。2012年より在豪日本人やローカルの人たちを対象にヨガクラスをしている他、ヨガアプリ「Down Dog」の日本語翻訳とナレーションを担当。オーストラリアのゆったりした環境の中、ヨガで日々心地よく暮らすことを心掛け、一人でも多くの人にヨガを身近に感じてもらえることを目指して活動中。Instagram:@kayoko_yo
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く