ケアレスミスはなぜ起こる?ケアレスミスを放置してはいけない理由と対処法
ケアレスミスをなくすためにできること
ケアレスミスをなくしていくには、注意をなるべく一つの作業に固定し続ける必要があります。まず重要なのが環境整備です。注意をそらすような刺激をなるべく少なくすることが大切です。例えば話し声など雑音だらけの喫茶店で作業するのは、ケアレスミスの多い人には向いていません。物にあふれたデスク、よく鳴るスマホ、テレビがついた部屋…すべて刺激だらけですね。理想的な状態は、静かな環境で作業するもの以外置いていないような場所です。なるべく理想の環境に近づけることによって注意がそれにくくなります。
次にスマホやPCなどを活用していくことです。例えば計算などは、人よりもコンピューターのほうが優れている分野といえます。このような作業でケアレスミスが多いのならばExcelなど表計算ソフトにやってもらったほうがよいでしょう。最近は音声入力機能も発達していますので、スケジュールなどを忘れやすい人は音声でカレンダーにすぐ入力してリマインド機能を利用するとスケジュール忘れなどが激減します。
もちろん、注意・集中力を鍛えるためにマインドフルネス瞑想を実践して脳の神経の繋がりを変化させるという方法もあります。しかし、マインドフルネスの効果を実感するまでには時間がかかります。まずは、環境を整備したり便利なツールを使って、ケアレスミスをある程度軽減しつつ、長い目で見ながらマインドフルネス瞑想などを実践していくことがおすすめです。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。https://cbt-yoga.com
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く