心を癒す幸せホルモンはヨガで増やせる?【疲労回復とヨガ#13】

 心を癒す幸せホルモンはヨガで増やせる?【疲労回復とヨガ#13】
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井上敦子
井上敦子
2020-09-26

疲れたなぁと感じた時、あなたはその疲労をどうやって回復させていますか?肉体的な疲労は、身体を休ませることで回復させることが出来ます。一方、ストレスが強く感じたりやる気が出ないといった心の疲れは、どのようにしたら癒すことが出来るのでしょうか? また、ヨガを行うと癒されると聞きますが、一体なぜヨガで心が癒されるのでしょう?今回の【疲労回復とヨガ】では、心を癒す働きのある幸せホルモン「セロトニン」に注目しながら、ヨガと心の疲労回復、癒しについて考えていきましょう。

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「心を癒す力」は自分が持っている

ストレスを受けたり心が疲れても、私たちには自己を回復させる力が備わっています。肉体の疲労を回復させる力と同様、心を癒す力も持っているのです。

私はヨガ講師をしていますが、ヨガのクラスで「癒されました!」という感想をいただくことがよくあります。そのたびに私は「私が癒したのではなく、自分で自分を癒したのです」とお伝えしています。ヨガを伝え始めて8年になりますが、ヨガは心の自己回復力を高めるのだとクラスを通じて強く感じています。

ヨガを行うことで起こる「癒し」の過程には、複数の要素が絡んでいます。肉体的な緊張を緩めることは同時に心の癒しに繋がりますし、呼吸を深めることで自律神経が整い結果的に心が癒えることもあるでしょう。また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが、ヨガの動きによって増加したという考え方もできます。

心を整えるセロトニン

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、脳で働く三大神経伝達物質の1つです。セロトニンには、ストレスを軽減して免疫力を高めるという働きがあります。人はストレスを受けると緊張して交感神経が高まりますが、セロトニンが分泌されることで自律神経のバランスが整い、安定した精神状態へと導かれます。

また、筋肉に緊張感を与え、姿勢を整えたり顔の表情を引き締めるのもセロトニンの役割だそう。セロトニンには心身をシャキッとさせて「やる気を起こす」力があるのですね。裏を返すとやる気が出ない状態というのは、セロトニン不足が原因かも知れません。

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