急成長する瞑想アプリ業界に「Snapchat(スナップチャット)」が参入

 急成長する瞑想アプリ業界に「Snapchat(スナップチャット)」が参入
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コロナ禍でストレスがたまるにつれ、休息や安らぎを求めてテクノロジーを利用する人が増えている。

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人生のうちで、ストレス軽減のために瞑想しよう、と思い立つ瞬間があるとしたら、まさにこのパンデミックの時かもしれない。2020年4月にAmerica’s State of Mind Reportで発表された調査レポートでは、新型コロナウィルスがもたらしたメンタルヘルス危機について詳細に述べられている。それによると、3月中旬までに出された抗うつ薬、抗不安薬、不眠症治療薬の処方箋のうち、75%以上が新たに発行されたものだという。

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またアメリカの瞑想マーケットも急成長を続けており、その市場規模は12億ドルにものぼる。アプリ分析会社のセンサー・タワーのレポートによると、2020年4月のメンタルヘルスアプリのダウンロード数は同年1月と比較して200万件も増加し、月末には1,000万件近くに達したという。ダウンロード数の上位を占めるのはいずれも瞑想アプリで、第1位のCalm(カーム)のダウンロード数は390万、続くHeadspace(ヘッドスペース)が150万、3位のMeditopia(メディトピア)は140万となっている。

さらに同年7月20日にはSnapchat(スナップチャット)がHeadspaceと組み、ミニ瞑想アプリの提供を開始した。Headspaceが年初から展開している「The Wakeup(ウェイクアップ)」と同様に、1日をマインドフルに過ごすための3分から5分のショートビデオが観られるアプリだ。 Snapchat瞑想では、アプリを立ち上げるとすぐにマインドフルネスが実践でき、さらにユーザーが友達と繋がりながら一緒に瞑想できる独自の機能が盛り込まれている。

夜明け前にクッションに座ったり、平日の昼間にヘッドフォンとアプリを利用したり、あるいは気分転換に森を歩きながら瞑想する人々にとって、特にここ数ヶ月は、それらの練習が救いとなっているかもしれない。

瞑想が良いとされる理由は、忍耐力、寛容さ、共感力が増す、創造性や免疫力が高まる、テロメアを伸ばせる、不安やうつ、ストレスを軽減する、長寿や心臓疾患の低下につながる、などたくさんある。瞑想を実践する人たちの誰もが、練習によって幸福感やストレスマネジメント力に著しい効果がみられたと断言している。

これから瞑想を始める人や、ストレスマネジメントについてさらに知りたい人は「Beginner's Guide to Meditation(初心者向け瞑想ガイド)」を読むか、YJ+アプリをダウンロードしてお気に入りのティーチャーの瞑想レッスンを試してみよう。心も身体も、きっと喜ぶはずだ。

教えてくれたのは…アンドレア・ライスさん
アンドレア・ライスはフリーのジャーナリストで、ヨガジャーナルの寄稿者。彼女の記事はニューヨークタイムズ、ベリーウェル、ワンダーラストジャーナル、マインドボディグリーン、SONIMA、NY Yoga + Life等にも掲載されている。2010年からヨガを教え、最初の著書「The Yoga Almanac(New Harbinger; 2020)」では、季節ごとのヨガ練習を紹介している。ノースカロライナ州ローリーを拠点として、ヨガ、瞑想、ライティングのクラスやワークショップを提供している。TwitterやInstagramで彼女の活動をチェックしよう。

ヨガジャーナルアメリカ版/「The Meditation App Industry Grows; Snapchat Joins the Bunch

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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by Andrea Rice
translation by Sachiko Matsunami



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