アトピーとニキビを人一倍気にしていた私を救った言葉|女優・藤井美穂のボディポジティブ論


初めて大きなCMの仕事をした時、自分の肌が汚いんじゃないかと、胸元の湿疹を消した方がいいかな?メイクさんに尋ねました。
するとメイクさんは
「あなたが気になるなら消してもいいけど、気にならないならそのままでもいいんじゃない?」
と答えてくれました。特に自分らしさを大切にすることがテーマのコマーシャルだったので、私が何が好きかを尊重してくれたのかもしれません。この言葉を聞いたときに心の中で怖がっていた自分は肩の荷が降りたように安心しました。
私の肌の評価は自分の心地よさで決めてもいいんだ、とわかったのです。汚いと思われるかもしれない、と怖がる必要はない。と気づきました。
そこで友だちに自分が自分の肌が汚いことを気にしてると告げました。友だちは
「そう?化粧してると全然わかんないや」
と言いました。
私はずっと化粧をしても隠せていないと、化粧が終わっても落胆することばかりでした。隠そうとしてることも痛々しく思われていると考えていました。
しかし鏡を見て、何度も見てるから、どこにあるかすぐにわかる傷ばかり眺めて落ち込んでいるのは自分だけなのかもしれないと思いました。他人は自分の傷なんて見てもいないし、私が思ってるより私のことを綺麗に見てくれてるのかもしれない。そう思うと無性に安心しました。
それからは自分の肌をみて落胆する時間は短くなっていきました。
他の仕事で出会うモデルの人たちも、現場で化粧してもらいますから、化粧をする前の顔も見ます。写真の中ではあんなに美しいモデルさんもメイクの下は完璧じゃなくて、凄腕のメイクさんがパーフェクトに仕上げてカメラの前に立ってることを知ると、彼女たちも私と同じ人間なのだと思えました。
メディアの中に作られた完璧な女性像は鏡の中の自分とイコールでなくても構わないんだと気づきました。今では自分の肌をずっと好きになれましたし、鏡の前で落ち込むこともすっかりなくなりました。鏡を見るときはウキウキするメイクをして、カワイイ自分にうっとりしてる時ばかりです。
ライター/藤井美穂
女優、コメディアン、プラスサイズモデル。 ハリウッドで国際派女優を目指し奮闘中。その傍ら、プラスサイズモデルとして、インスタグラムでインフルエンサー活動も行っている。インスタグラムは現在7万人のフォロワーが、twitterには2万人のフォロワーがいる。
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