泣くほど痛い?鼻の洗浄と意外と爽快だった胃洗浄|シンガポール在住ライターの浄化法体験記

 泣くほど痛い?鼻の洗浄と意外と爽快だった胃洗浄|シンガポール在住ライターの浄化法体験記
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栗尾モカ
栗尾モカ
2020-07-30
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いよいよ胃の洗浄「Vamana Dhouti」に挑戦

事前に先生から「クレンジング・テクニックの日は、何も食べずに来てください」と言われていたのは、この「Vamana Douti」を行うためでした。Douti(ドーティ)とは、胃・食道・喉・口をクレンジングするテクニックで、約2.5リットルの塩水を胃に入れ、その後一気に吐き出すというテクニックです。先生によると「朝、胃を空っぽにした状態で週に一度行うと良いでしょう。身体の内部を洗浄し、エネルギーの巡りをよくします。また、消化不良にも効果的です。吐くときに肺が振動し、刺激されることから喘息の改善にも良いです。高血圧の方や、心臓疾患、椎間板ヘルニア、肺疾患の方は控えるようにしてください」とのことでした。

いよいよ実践です。温かい塩水はスクールの方が準備してくれました。2.5リットルもの大量の塩水を飲むときには、少し勇気が必要です。でも、日本人スタッフの方の「潮汁だと思えば、意外に飲めてしまいますよ(笑)」という言葉を聞いて「確かに塩分濃度が似ているかも」そう気づいた瞬間にスイッチが入り、徐々にではありますが、胃の中に潮汁風な塩水を流し込んでいくことができました。そして、全てを飲み込んだあとに一気に吐き出します。吐き出すと言っても、朝食を摂っていないので水は透明です。クラスメートの仲間たちも同様に行っていきました。ヨガスタジオのある水はけの良いビル屋上の一角で行われていたので、すぐに掃除も行うことができました。なんとも言えない達成感に包まれました。

クレンジング(浄化法)を終えて

手と顔を洗い、スッキリとした状態で、私たちはスタジオに移動しました。先生によると「クレンジングを行うと身体の内部が浄化され、敏感になることで自信や自分の身体に対しての気づきに繋がります」とのことでしたが、確かに普段眠っている器官に刺激を与えることで、本来自分が持っている機能の一部を少しでも目覚めさせることができたのではないかと感じました。

そして、先生からクレンジング・テクニックの後に食べるのが良いとされているムング・ダール(栄養価の高い豆のお粥)の作り方を習ったり、摂るべき果実(奇跡の若返り果実と呼ばれ、アーユルヴェーダの世界では大切にされているアムラ。高い抗酸化作用があります)などの話を聞きました。身体が敏感になっているので、今夜は優しいお粥を頂いてゆっくり休みましょう、と言葉をかけられ、安堵しました。浄化の後に身体に良い食事を摂るという流れは、すぐに取り入れたくなりました。

強烈な眠気と共に深いリラクゼーション効果を実感

「クレンジングを行うと、深いリラクゼーションの状態に入るので、眠くなりますよ」そう言われる前から、まるで雲の上にいるようなふわふわとした状態になっていました。自宅に戻ってからは、今まで感じたことがないような強い眠気に引き込まれました。クラスメートのグループラインでも「ものすごく眠いですね」「今日はもう家事は出来ないぐらい眠いですが、心地の良い眠さです」そんな感想が飛び交いました。

今回、3種類のクレンジング・テクニックを通して貴重な新しい体験をすることができました。ヨガのクラスでは「自分の身体の様子をよく観察してください」と先生からアドバイスを受けますが、自分の体にしっかり向き合うことが出来た点がとても良かったと思います。現代社会で生活をしていると、その忙しさから身体からのSOSサインを気づけなかったり、もしくは気づいているのに無視したりといったことも起こりがちです。そのような状態を先生は「自分の身体、そして自分自身に対してとても失礼なこと」と表現していました。クレンジングは、自分を大切にする上でとても効果的な方法でもあると感じました。

ライター/栗尾モカ
漫画家 / コラムニスト 横浜育ち、シンガポール在住。美大デザイン科卒業後、国際線CAを経て出版社へ。人気女性fashion誌で10年、教育メディアで5年企画・執筆を担当。シンガポール移住後、女性向けmediaをローンチ。旅先のBali島でYOGAに出逢ってから、心身を整えるライフワークとしてのYOGAに魅了され、VYASA Yoga SingaporeのYoga Instructor Certificate Courseに毎日通学中。また、アーユルヴェーダを学んだインド人料理研究家から身体に効くspice&cookingを学んでいる。モダン&スタイリッシュ、女性の毎日が輝くようなアイデアを盛り込んだIndian culture bookを出版することを目標に、YOGAとcookingに励む日々を送っている。著書は『サロン・ド・勝負』(KADOKAWA)『女のネタ帖』(学研)など。

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