インド人ヨガ講師に習った鼻うがいが想像以上に爽快だった話|シンガポール在住ライターの浄化法体験記

 インド人ヨガ講師に習った鼻うがいが想像以上に爽快だった話|シンガポール在住ライターの浄化法体験記
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栗尾モカ
栗尾モカ
2020-07-29

ヨギーにとって、日常的に行うと良いとされているのが、クレンジング・テクニック(浄化法)です。一口に浄化法と言っても、その方法は様々。インド人の生徒が集まる学校ではどのようなテクニックを教えているのでしょうか?シンガポール在住で現地のスタジオに通う筆者が、ベテランヨガ講師から習った方法をお伝えします。

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ヨガは、外側も内側も清めることから始まる

「まずは清潔第一」と常にそう語る先生は、いつもさっぱりとした様子でスタジオに現れます。「シャワーを浴びるなら、ヨガの前に」とも言い、まずは体を清めることで心を鎮めてからヨガを始めるそうです。

以前、「今日もヨガレッスンを楽しみましょう」と、レッスンを始めたときに、スタジオの掃除が甘いことに気づいた先生。その場でヨガを中断し、皆で床掃除を始めたことがありました。いつも綺麗にクリーニングされているスタジオですが、「マットに顎をつけて」とうつ伏せになったときに、床に落ちている小さな埃を発見してしまったのです。先生と生徒でワイパーと布を手にせっせと床を拭き、再びレッスンに戻りました。穏やかな気持ちでヨガを行うためには、床をさっぱりとさせておくことは基本なのです。

そもそも、なぜヨガにクレンジング・テクニックが必要なのか

伝統的なインドのヨガには、Kriyaと呼ばれる体の内側をクレンジングするテクニックがあります。では、ヨガにどのような良い影響があるのでしょうか?先生によると「様々な組織を浄化することにより、エネルギーの流れが良くなります。その結果、自己認識を深め、感覚が研ぎ澄ませることが目的です」とのことでした。

目的である“心身の感覚を研ぎ澄ませる”これが実践できれば、ヨガの学びがより効果的に深く浸透していきそうです。クレンジングを習慣化して、常にスッキリとしていたいものですね。

念願の鼻うがいに挑戦!

クレンジングの中でも一般的で取り入れやすいのが、鼻うがいではないでしょうか。薬局にも鼻うがい用のセットが売られていたりしますね。でも、インド式では、塩と水さえあればできるので経済的です。インドでは「Jala Neti(ジャラネティ)」と呼ばれ、塩水を使って鼻を洗浄します。また、塩水だけではなく、GHEE(ギー)を使うこともあるそうです。アーユルヴェーダやインド料理で大切にされる美味しいオイルが、鼻の洗浄にも利用されることを知り驚きました。

筆者はヨギーの友人から「ジャラネティは健康にいい。僕は毎日やらないと気がすまないんだ。君もぜひやってみてくれ」そう言われていたのですが、一体どのようにやればいいのか、鼻に入れた水はどうやって外に出すのか、塩水が喉に入って痛くないのか…謎が多く、先延ばしにしていました。

そんな折、ヨガスクールで「クレンジング・テクニック」を学ぶ日がやってきました。先生からの「朝食を食べずに来てください」というアドバイスを守り、スクールのあるビルの屋上に集合。集まったのは、インド人の先生2名、日本人の先生2名、生徒が10人です。屋上には水道があり、水を流せる溝もあります。ここなら、周りを気にせず洗浄のテクニックを学ぶことができそうです。「これから塩水を配ります。鼻腔の余分な粘液や汚れを洗い流してください」と、先生が私たちにNeti Potを配ってくれました。

ネティ
プラスティック製のNeti Pot。このポットに人肌の温度の塩水(1リットルあたり10グラムの濃度)を入れ、Potの先を片方の鼻の穴にあてるようにして使用します。

Neti Potに塩水を入れ、準備完了。クラスメート全員で、水を流せる溝に沿って1列に並んで仁王立ちになりました。次に、Neti Potの先を片方の鼻にあて、腰を90度ほど折り曲げながら、空を見上げるように首を傾けるようにしたところ…自然にもう片方の鼻から塩水がさらさらと流れ落ちていきました。塩水は喉におりてくることもなく、片方の鼻から片方の鼻へと塩水が抜けていきます。

「できた!」「凄い!」「喉に水が入ってこない!」「すっきり…」クラスメートは口々に驚きの声をあげました。

あまりの爽快さに「なぜ今までやってこなかったのか」と思うほど

鼻うがいに挑戦する前は「きっと塩水が喉に入って咳き込むんじゃないか…」「皆の中で、私だけできないんじゃないか…」と実はとても不安だった筆者。さらさらと鼻から食塩水を流しながら「私にもできたわ」とちょっぴり感動しました。クラスメートも「もっと前からやっておけばよかった」と言い、しばし喜び合いました。

子供の頃、プールで溺れて鼻の中に水が入り、ツーンとさせながら泣いた記憶がいまだに残っており、鼻に水を通すことが少し怖かったこともありました。しかし、今回使った体液に近い状態の食塩水は、とてもまろやかで、痛みを感じずに鼻を通り抜けていきました。洗浄をした後は鼻も気持ちもスッキリ。「息を吸って〜」「吐いて〜」そう言いながら、すぐにでもヨガをしたい気持ちになりました。

女性誌の編集を担当してきた中で、デトックスや浄化に関する記事を色々と担当してきました。女性の「内側からきれいに」という熱意の高さに驚くこともあるほど、デトックスを生活に取り入れる人が多い中、なぜ「鼻うがい」が浸透していないのか…。コロナの影響で、体を清めることが大事な習慣になっている今、鼻腔も清潔にしておきたいものです。

Neti Potは、インターネットでも購入することができます。まだジャラネティをされたことがない方は是非、試してみてはいかがでしょうか。

ライター/栗尾モカ
漫画家 / コラムニスト 横浜育ち、シンガポール在住。美大デザイン科卒業後、国際線CAを経て出版社へ。人気女性fashion誌で10年、教育メディアで5年企画・執筆を担当。シンガポール移住後、女性向けmediaをローンチ。旅先のBali島でYOGAに出逢ってから、心身を整えるライフワークとしてのYOGAに魅了され、VYASA Yoga SingaporeのYoga Instructor Certificate Courseに毎日通学中。また、アーユルヴェーダを学んだインド人料理研究家から身体に効くspice&cookingを学んでいる。モダン&スタイリッシュ、女性の毎日が輝くようなアイデアを盛り込んだIndian culture bookを出版することを目標に、YOGAとcookingに励む日々を送っている。著書は『サロン・ド・勝負』(KADOKAWA)『女のネタ帖』(学研)など。

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