眠れるって素晴らしい!アーユルヴェーダと睡眠のはなし
そして、五感に刺激を与えるような行為は30分〜1時間前までで終わりにしましょう。洗顔やドライヤーで髪の毛を乾かすことが刺激となり、目が冴えてしまうこともあります。洗顔は帰宅後すぐに、洗髪は翌朝にするのも良いです。
寝床に入る時間をだいたい同じ時間にすることも有効で、その時間になると自ずと眠気がやって来て、寝起きのリズムを作りやすくなります。そして、できれば早寝がオススメ。夜の10時〜2時の間は、ピッタ(火のエネルギー)が優勢になる時間帯。ピッタの主な働きは“消化”です。特に夜中のピッタの時間帯は“知性の消化”が進み、日中に起こったことを脳が情報処理するわけです。そのためには寝ていることが条件となります。ピッタの時間帯の次の午前2時〜6時にはヴァータ(風のエネルギー)が優勢に。風は気まぐれと言うように、ヴァータの時間帯は軽く、フワフワ、ソワソワしやすい性質がありますので、入眠には適していません。その代わり、起きるためには後押ししてくれます。なるべくピッタの時間帯に早めに寝て、ヴァータのサポートを受けながら早めに起きると、自然界の波にうまく乗れることでしょう。
眠れることは素晴らしいこと
眠れるって、実は本当に素晴らしいことなのです。長距離を移動するために寝ていられないので、脳を半分ずつ寝かせながら活動を続ける鳥や魚、いつ襲われるか分からないから、うとうと状態でしか寝られない草食動物に比べると、1日の1/3 も連続して寝られる私たちは、なんと恵まれていることでしょう。頬に当たるピローケースや首回りにフワッとまとわりつくかけ布団の肌触りを自分好みのものにしてみたり、その場所に居たくなるようなレイアウトや照明を工夫して、家の中で一番安心できる環境を整えてみましょう。そして寝る直前には、1日の中で良かったこと、できたこと、感謝すべきことを思い出し、“ありがとう”と、“さようなら”を言って、身軽になっておやすみください!
ライター/HIKARU
アンダーザライト ヨガスクール リードトレーナー、全米ヨガアライアンスE-RYT500、YACEP認定講師、シヴァナンダヨガ正式指導者。アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント(日本アーユルヴェーダスクール認定)、Ayurvedic Medicine Practitioner(米国補完医療大学発行)など各資格を取得。AyuSya(アーユシュヤ)にて、ヨガとアーユルヴェーダの叡智を統合させたセルフケアの方法を提供する。著書に「やさしいヨガ」「HIKARUの楽しいヨガ」「はじめての楽しいヨガ」「はじめてのアーユルヴェーダ」(主婦の友社) www.ayusya.jp
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