「鷲のポーズで腕が絡まない」の原因は?地味だけど体が変わる3ステップ
ヨガでお馴染みの鷲(わし)のポーズ。腕を絡めるようにして取り組むのが特徴的です。ただ、やってみたけれど全然腕が絡まない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?もし見よう見まねで間違った使い方を繰り返してしまうと、肩・肘・手首などの関節を痛めてしまいかねません。
腕ではなく背中側に原因があった
実は大切なポイントは、腕ではなく背中側にあります。見た目にはわかりにくい地味な動きですが、3ステップに分けて背中側の意識を高めていきましょう。
ステップ1 肩甲骨周りをほぐす
肘から手先までの動きをロックし、より背中に意識を向けて行います
1) 胸の前で腕組みをします
2) 腕組みをしたまま、肘で胸の前に8の字を描くように動かします
・まずクロールをするイメージで、肘を前へと回す
・次に背泳ぎをするイメージで、肘を後ろへと回す
ポイント:背中にある肩甲骨(2枚の羽根のような骨)から動かすように意識します
3)組んでいる腕の上下をチェンジして行いましょう
ステップ2 背中を広げる
肩甲骨周りの筋肉がほぐれたら、背中を広げる動きを練習しましょう
1) 両手で肘を包むように持ち、肘を肩の高さに持ち上げます
2) 肘を持ったまま、両肘をなるべく体から遠ざけます
ポイント:肩甲骨同士が左右に離れて背中が広がることを感じましょう。首が短く詰まりやすいので、常に肩を下ろすよう意識しておきます
3) 両肘を元の位置に戻す(2~3の動きを数回繰り返します)
4) 腕の上下をチェンジして行いましょう
ステップ3 肩甲骨を持つ
肩甲骨に触れながら、さらに背中を広げていきます
1) 両腕を”前ならえ”のように前へ伸ばします
2) 腕をクロスしてバッテンを作ったら、自分を抱きしめるように手のひらを背中にまわします
3) 腕を出来るだけ深くクロスし、肩甲骨の内側(背骨に近い縁)に指をかけるようにして持ちます
ポイント:肩甲骨同士を左右に離し、肘がお互い通り過ぎるくらいまで両腕を深くクロスします
4) ステップ2でやったように、肘を方の高さに持ち上げ、両肘をなるべく体から遠ざけます
ポイント:ここでも首が短くなりやすいので、常に肩を下ろすよう意識しておきます
5) 組んでいる腕の上下をチェンジして行いましょう
背中側の動きを感じ取ることができたでしょうか?
ステップ3まで行ったら、試しに鷲のポーズの腕を組んでみてください。背中が広がった分腕が長く使えて、腕が絡めやすくなっているかもしれません。
ポーズの見た目だけに捉われず、体の内側で起こる繊細な変化を楽しんでみてくださいね。
ライター/のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義(RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。Instagram:@kaacyan123
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