一歩先の“サステナブル&コンシャス”ビューティーを見据えて#地球とビューティーVol 4.資生堂

 一歩先の“サステナブル&コンシャス”ビューティーを見据えて#地球とビューティーVol 4.資生堂
資生堂
横山正美
横山正美
2020-07-01
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資生堂は近年全社戦略の1つに「プレステージ・ファースト」を掲げ、高価格帯中心のブランド展開に力点を置く戦略に舵を切っております。ですが、このような世界的な流れを背景に、ここ数年「プレステージ」そのものの概念や定義自体も変容してきているようにも感じています。そして、かつてのような“物質的で消費型の贅沢さ”だけでは幸福を感じづらくなってきていること、世の中や周囲との繋がりを通じた「共感」というものにドライブされる精神的な充足を「豊かなもの」だと捉える動きが芽生えてきていることも感じています。

もう1つ意識すべきトレンドとしては、「インクルーシブネス」という考え方が日本においても若年層を中心に浸透してきている点です。そのため、今後もとりわけ性別に対する考え方については、男性向け・女性向けといった切り口にとらわれない、ジェンダーニュートラルな視点が加速して行くでしょう。その流れを踏まえ、今回の「BAUM」のラインナップは、全て“ジェンダーニュートラル設計”となっています。

ーーブランド名の「BAUM」はドイツ語で樹木を意味します。敢えて「木」を前面 に打ち出した理由と、化粧品のブラントとしては「BAUM」初というユニークな取り組みは何でしょうか?

厳しい環境の変化にしなやかに調和しながら何百年も生き続ける「樹木」は、循環する資源の象徴です。そして“森林浴”などセラピーにも利用されるように、「樹木」は驚異的なパワーと生命力に溢れ、人の心身に調和と潤いをもたらしてくれるものでもあります。この偉大なる力こそ、人間が本来持つ“美しくなる力”のポテンシャルをサポートしてくれるのではないかーーそんな「樹木の力」を信じたことが「BAUM」の誕生のきっかけでした。そして約2年半の(ブランド)開発期間を経て、「樹木との共生」をテーマに掲げ、徹底的かつ一貫して「樹木」にこだわるブランドづくりに取り組んできました。

資生堂 BAUM
構想2年半。資生堂が満を持してリリースするプレステージ・サステナブル・ブランド、「BAUM」。オブジェのようなラグジュアリーなルックスが魅力だ。

何百年と生きる樹木はまた、驚異の「貯水力」を保持していることでも知られています。そこで製品開発に当たり着目したのが、「樹木」が持つ潜在的な「貯水」「成長」「環境防御」の3つの働きです。その秘めた力を最大限に引き出すため、世界中の樹木や植物由来原料の探索・研究を重ねてきた資生堂の知見を存分に活かしながら、製品開発に邁進してきました。BAUMは、90%以上自然由来の素材を採用し、パラベン・シリコーン・合成着色料等は使用していません。そして世界中の樹木の根も葉も幹も実も種も、その樹木の恵みを余すところなく取り入れることで、心身の調和とうるおい溢れる健やかな美しさをもたらすよう設計されています。そして各製品には本物の証としてISO16128(International Organization for Standardization: 国際標準化機構が定める化粧品の自然及びオーガニックに係る国際統一基準)に基づき算出された自然由来指数が記載されています。

森林
     

樹木ならではの香りも、「BAUM」の特筆すべき点です。樹木が傷ついた際に放出する揮発性の物質「フィトンチッド」を含むシダーウッドオイルをベースとした香りは心身を深いリラクゼーションへと誘い、さながら森林浴のような体験をもたらします。このように、成分や香り、そしてパッケージに至るまで、徹底的に本物の「樹木」にこだわった点は「BAUM」の唯一無二にして最大の特徴であり、他の「ナチュラル」や「クリーン」を謳うブランドとの差でもあると考えています。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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BAUM 資生堂
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