意外と知らない?日焼け止めの選び方と効果的な塗り方は
まだロックダウン中の英国ですが、5月13日以降今まで一日一度とされていた外出も制限が解除され、夜9時半頃まで明るく日差しの強い日々が続いています。そのため英国国民保険サービス(NHS)の公式サイト上で、日焼けについて注意を促しています。今回は日焼けに関するあれこれをご紹介します。
イギリスの国民保険サービス(NHS)では、日焼けから皮膚や健康を守る方法や日焼け止めに関して大人と子どもへのいくつかのアドバイスを出しています。過度の日焼けは皮膚ガンのリスクを高めるため、「太陽から身を守ることと、日光から十分なビタミンDを摂取することのバランスを取るように心掛けてください」と公式のホームページで呼びかけています。
・太陽が最も強い時間帯は日陰で過ごすこと(英国では午前11時から午後3時)
・適切な衣服やサングラスなどでカバーすること
・少なくともSPF30以上の日焼け止めを使用すること
・子どもと一緒に十分に気をつけること
そこで意外と知らない日焼け止めの選び方、使用方法についてご紹介します。
日焼け止めの選び方のコツ
SPFとはサンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、紫外線(UVB)によって起こる急性の炎症の防止効果の程度を表しています。SPF30までは効果が上がってくるとされていますが、30以上はあまり大きく変わらないとも言われているようです。とはいえ、塗る量が少なければSPF30では足りません。塗る量やシーン(普段使いやレジャーなど)によって選ぶと良いでしょう。レジャーや外にいる時間が長い日などは高い数値のSPF50などでしっかり防御し、普段はSPF20〜35の使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
日焼け止めの効果を発揮する成分は大きく紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の二つ。
手軽に購入できるケミカルな日焼け止めは主にこの二つの成分が使用されていることが多く、ナチュラルやオーガニックと言われる日焼け止めは紫外線散乱剤のみで紫外線をブロックしています。
紫外線吸収剤は、紫外線が当たると反応し肌の上で化学反応を起こすことで紫外線をブロックし効果を高めます。紫外線拡散剤は化学変化を起こすのではなく、肌の上にヴェールで覆うようにして紫外線を跳ね返しています。
ケミカルのメリットとしては、ドラッグストアなどで簡単に手に入れることができ価格も購入しやすいものが多いです。また伸びが良く塗りやすいことや、汗や水分に強く化粧崩れが起きづらいなど多くのメリットがあります。
一方、ナチュラル・オーガニックと言われるものにはシリコンなどの被膜成分が使用されていないため、石鹸などで落としやすく肌への負担も少ないとされています。また余計なものが入っていないという安心感もあるでしょう。しかしケミカルのものと比べると汗などに弱いため、小まめに塗り直しをしないと効果が発揮されません。
けれど、ケミカルであろうとナチュラルやオーガニックであろうと正しい塗り方をしないとあまり大きな効果はありません。
日焼け止めをちゃんと塗ったのに日焼けをしてしまったという経験がある方、選び方や使用方法に見直しが必要かもしれません。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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