有害成分が海を汚しているって知ってる? 安心安全な「日焼け止め選び」6つの新ルール

 有害成分が海を汚しているって知ってる? 安心安全な「日焼け止め選び」6つの新ルール
Getty Images
湊亜弥子
湊亜弥子
2019-06-24

今までは「高い紫外線防御力」「効果は長時間キープ」などを求めて、なるべく高SPFで、汗や水に強いタイプの日焼け止めを選んできたかもしれません。しかし、パワフルな日焼け止めはお肌にも刺激が強いうえに、日焼け止めに含まれる有害成分は海を汚し、世界各地のサンゴ礁が消滅の危機に……。そんな時代に、海と自分にやさしい日焼け止めを選ぶにはいったい何を気をつけたらいいの? 安心安全な日焼け止め選びの新ルールをご紹介します。

広告

日焼け止めとサンゴの白化に因果関係、知っていますか?

日焼け止めとサンゴの白化に因果関係があったなんて、これまでほとんどの方が知らなかった事実だろうと思います。もちろん、日焼け止めだけでなく、サンゴ礁の消滅には、地球温暖化による海の水温上昇も多いに影響しています。いまこの地球で起きているさまざまな異常のことを思うと心が痛むばかりですが、人間が汚してしまった環境は、人間にしか救えない。だからこそ、私たちにできることに目を向けていきたい……これからの日焼け止め選びも、そのひとつだと思います。

SNSが賑わいを増して、「インスタ映え」も流行する昨今ですが、その反面で、海の現場からはちょっとした悲鳴も多く聞かれるようになりました。たとえば沖縄などのサンゴ礁の海では、「ビキニで泳ぐ写真を撮りたい、でも日焼けは絶対にしたくない!」と、全身にたっぷり日焼け止めを塗って海に入る人たちが急増。そこで溶け出す日焼け止めの化学薬品がサンゴを弱らせ、白化現象を加速させているように感じている方々もいます。サンゴに有害な成分が含まれる日焼け止めは市場にたくさん溢れているなか、これからの海と自分をやさしく思いやるために、以下6つのルールに気をつけてみましょう。日本はとくに、オーガニック規準が曖昧なように、日焼け止めについても表記や内容に曖昧な部分も多く、正しい知識で使うものを見極めてみてください。

ルール①「紫外線吸収剤」やケミカルは避けよう

ハワイ州などで規制が始まる「オキシベンゾン」「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」は、どちらも紫外線吸収剤。ですが、これさえ避ければ、ではなく、「紫外線吸収剤」にあたる成分はどれもアレルギー反応やホルモン異常などの人体への悪影響、海洋環境にも刺激の強い化学物質です。ベンゼンの一種でも名前が異なるものもあり、「ノンケミカル」と書かれた製品でも、紫外線吸収剤は使っていないけれど、その他の化学薬品が使われていることも。化学物質はどれも自然には分解されない「不自然」なもの。できればケミカルフリーな製品を選べるとベストです。

ルール②天然由来の「紫外線散乱(反射)剤」を

安心して愛用できるものは、ミネラル由来の「紫外線散乱(反射)剤」が使用されているものがオススメです。化学合成物質である紫外線吸収剤と違って、こちらは鉱物を原料にしている天然成分。これは鏡のように膜を張って紫外線を反射させるシールド機能を果たしてくれ、「酸化チタン」「酸化亜鉛(ジンク)」などが主流です。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事