「しゃがんだ時かかとがつかない...」原因と解消法|1分でできる簡単ストレッチ

 「しゃがんだ時かかとがつかない...」原因と解消法|1分でできる簡単ストレッチ
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君嶋瑠里
君嶋瑠里
2020-03-23
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関節可動域を狭くさせる原因

何らかの理由により筋肉、筋膜、靭帯、腱などが萎縮したり、短くなったり、癒着したりすることで関節の可動域が狭くなってしまいます。麻痺や火傷、ケガが起因となり引き起こる場合もありますが、とくに健康上何も問題がないのに関節の可動域に制限があるという場合は、筋肉を長時間動かさなかったことに原因があります。3日〜30日ほど筋肉を動かさない状態が続くと、コラーゲン繊維が増加し、脳からの運動指令の伝達が滞って血液の循環も悪くなり、筋肉が硬くなってしまいます。

子どもにも多いロコモティブシンドロームの問題

日常生活で体を動かす機会が少なく、筋肉や関節の機能が低下してしまった状態のことを「ロコモティブシンドローム」といいます。最近子どもにもロコモティブシンドロームが引き起こっていることが問題となっています。子どものうちからかかとをつけてしゃがめない人が増え、その理由として、ひと昔前と比べて日常でしゃがむ動作が少なくなったりなどの環境要因があげられています。筋肉の柔軟性が低下する順序としては、筋肉を使わない→筋肉の緊張が生まれハリが出てくる→筋肉もしくは筋膜性のコラーゲンやエラスチンの水分量が減少し、伸張性が低下する→動作に制限が出る。という具合です。動かさない習慣が続くと、年齢に関係なく体の機能を弱化させてしまいます。硬くなりすぎた筋肉はストレッチでほぐし、可動域を再獲得していく必要があります。

主にどの筋肉の硬さを改善すべき?

筋肉の硬さによる足関節の可動域制限では、ふくらはぎにある筋肉が硬くなっているケースが多いです。ふくらはぎを構成する筋肉として、表層にある腓腹筋と深層にあるヒラメ筋があります。腓腹筋は膝と足首を曲げる作用があり、ヒラメ筋は足首だけ曲げる作用があります。しゃがむ動作で大事になってくるのがヒラメ筋です。そして他にも重要な筋肉がもう1つ。足の親指を曲げる長母趾屈筋という筋肉です。これらの筋肉の長さが短くなってしまうとしゃがむ動作に影響してしまいます。ヒラメ筋と長母趾屈筋の長さが改善されれば「かかとをつけてしゃがめない」は解消されます。

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