グラウンディングのための10のヨガポーズ
慌ただしいときこそ、大地に根を張ってグラウンディングしよう。
中心とつながる
目まぐるしい日々の中で内なるスペースを見つけて静かに味わうなんてできる? ヴィンヤサフロー指導者のエリーズ・ロリマーは、そう思ったからこそ、この練習を考えだした。
練習で目指すのは、自分の中にスペースをつくり、内なる中心に根を下ろすことだ。だが内容は静的ではない。リストラティブヨガや長いホールドがいちばんグラウンディングできると思われがちだが、このシークエンスでは力強い動きと静止を交互に繰り返す。「力強いポーズの最中に自分のエネルギーとつながり、中心を感じられるようになれば、外の世界に翻弄されそうなときでも同じ静寂さを得ることができます」とロリマーは言う。
このシークエンスを練習する際は、足で大地に根を張る感じで、とロリマーはアドバイスする。「私たちは、体を通じてグラウンディングすることを忘れがちです」。また、グラウンディングと同時に、自分が頭頂を抜けて太陽に向かって大きく広がっていくのを感じよう。練習の間は足と頭頂からエネルギーを受け取り、自分を中心として地球と太陽がつながっている様子を思い描こう。
いちばん大切なのは、特に強度の高いポーズを行うときほど自分に寛大になることだ。「自分に優しくなれれば、まわりのすべての人に対しても同じように接することができます」とロリマーは言う。
始める前に
床の上で脚を組んで座り、呼吸に集中する。息を吸いながら、骨盤底から地球の中心に向かって根を下ろしていく。息を
吐いて、太陽を頭頂からハートに引き入れる。このまま数分間ホールドし、内面の静寂を感じよう。
練習の終わりに
再び脚を組んで座り、目を閉じる。自分の中に生まれたスペースを感じながら、深い静寂に浸ろう。3~5分間続ける。
1.立位のサイドベンド
足を腰幅に開いて立ち、両足を均等に地面に根づかせる。両腕を頭上に伸ばし、左手のひらを外側に向けて手首を直角に曲げ、右手でつかむ。息を吸って体を上に伸ばし、吐きながら右側に傾ける。このとき、右手で左腕をやさしく伸ばす。体の左側に深い呼吸を入れながら、3呼吸。中央に戻り、逆サイドでも繰り返す。
2.アドームカシュヴァーナーサナ(ダウンドッグ)
四つん這いになり、手のひらで床を押す。つま先を立てて、膝を床から浮かせ、腰を斜め上に引き上げる。手と足を均等に地面に根づかせながら、両腕と脚の骨に意識を向ける。楽な深い呼吸をしながら余分な力を手放し、調和を味わう。
3.伸ばした戦士のポーズ
右足を手と手の間に踏み出し、左のかかとを床につけたまま、つま先を外側に向ける。両脚と体幹で力強く安定しながら、右腰をやや後ろに引き、左腰を前に出す。両腕を床から浮かせてウエストの横で伸ばし、体幹を強く使う。後ろの脚のすねを意識しながら両腕を前に伸ばし、前方を見つめる。後ろの脚からお腹、背骨の前部、胸、手の小指まで一直線にエネルギーが流れる感覚を味わう。内側に意識を向けたまま5呼吸。逆サイドでも繰り返す。
4.ヴィーラバッドラーサナⅠ(戦士のポーズ Ⅰ)
伸ばした戦士のポーズから息を吸って上体を起こし、両腕を頭上に伸ばす。腰を開いてほぐすために、このポーズと次の波乗りのポーズを交互に繰り返そう。
5.波乗りのポーズ
戦士のポーズⅠから、息を吐きながら両手を右足の内側の床につけて体を左側に向け、左足のかかとをやや中に引き入れて左膝を曲げ右膝を伸ばす。背筋を伸ばしてやや前傾し、左手のひらを正面にして肘を張り、右の指先を前に向けて肘を伸ばす。目線は右へ。息を吸い、左のかかとを床につけたまま右の腰を回転させ、戦士のポーズⅠに戻る。戦士のポーズⅠとこのポーズのフローを両サイドで5回ずつ繰り返す。ダウンドッグに戻り、5呼吸する。
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