「肩こり」原因の筋肉を知ろう!理学療法士による3つの肩こりセルフマッサージ
誰もが一度は悩む肩こり。そもそもどうして肩こりは起きるのか、そしてどの筋肉に起きていることなのか?それが分かれば、原因となる部分に効果的にアプローチ出来るはず。肩こりが起きるメカニズム、そして凝りをほぐすために有効な3つのセルフマッサージを、理学療法士の堀川ゆき先生が教えてくれました。
肩こりは国民病?
厚生労働省の「平成28年国民生活基礎調査」によると、女性が訴える自覚症状の第1位が肩こり、第2位が腰痛で、男性でも第1位の腰痛に次いで第2位に肩こりが挙げられています。長時間のデスクワークやスマートフォン操作など、不良姿勢の条件が重なりやすい今時の症状と考えられ、過去20年の調査においても同様の結果で、多くの国民が長い間肩こりで悩んでいることがよく分かります。
肩こりについては「つらい肩こり解消エクササイズ」のコラムで詳しくお話しました。
今回は、なぜ肩こりが起こるのか、肩こりの原因となる筋肉、またその対処法としてセルフマッサージの方法をお話していきます。
なぜ肩こりは起こるの?
なぜ肩が凝るのか?その理由は、長時間の不良姿勢や、重い頭部を支えている首と2本の腕の重さが肩に集中するためだと考えられます。
肩こりの定義は様々ありますが、凝りは、専門用語で「筋硬結(きんこうけつ)」ともいいます。凝りの正体は筋肉の疲労で、常にその筋肉が緊張した状態が長引いていることが原因です。
例えば、筋力トレーニングをした時に、同じ筋肉を連続して筋トレすると、疲労が蓄積して徐々にだるくなっていきますよね。そこで筋トレを休止とすぐに「だるさ」は取れますが、肩こりの場合は、不良姿勢や頭部と腕の重さなどによって、休むことなく常に筋肉が緊張している状態にあるので、だるさがずっと残り続けます。それが肩こりです。
また、筋肉の中には血管が流れていて、筋肉が緊張して硬くなることで血管が狭くなります。血管が狭くなると酸素などの栄養分の循環が悪くなり、疲れを感じる疲労物質や、痛みを感じる発痛物質が筋肉内に停滞するようになります。
その結果、肩に重だるさや痛みを自覚することで、肩こりのような症状が現れるのです。
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