柔軟性がないとダメ?「ヨガ」にまつわる残念な誤解5つ

 柔軟性がないとダメ?「ヨガ」にまつわる残念な誤解5つ
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伊藤香奈
伊藤香奈
2019-11-28
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よくある5つの誤解

1.身体が柔らかくないとできない

多くの人が思っている1番の誤解は、柔軟性に関する誤解。たしかにヨガは柔軟性を求められるポーズもありますが、それがすべてではありません。ジョギング(ランニング)は、足が速い人じゃないとできない、とは思いませんよね。それと同じく、ヨガも柔軟性があるないに関係なく、自分のレベルに応じて楽しむことができるのです。ヨガインストラクターや愛好家が、柔軟性が必要なポーズや難しいポーズをSNSで発信していったことや、メディアで「映える」難しいポーズが取り上げられやすいという背景から、このような誤解が広まったのではないでしょうか。

2.ヨガをしている人はお肉を食べない

ヨガインストラクターやヨガをストイックに練習している人ほど、お肉を食べなさそうという印象を持たれているようですが、これも大きな誤解。個人の志向や一部の流派においては菜食を推奨していますが、ヨガのルールがそうなっているというわけではありません。ステーキが大好き!というヨガインストラクターもたくさんいます。

3.ヨガインストラクターはスタイルが良くて美人

イベントに出たりメディアで発信されているインストラクターを見ると、スタイルが良くて美人で・・・という印象があるかと思います。しかし、ヨガインストラクターがすべてそうというわけではありません。特に地元に密着したヨガスタジオ等では、ヨガ歴〇十年のベテランインストラクターや、子育ての知識も教えてくれるママインストラクターなど、メディアなどの表舞台に出てこなくとも、多くのお客様に愛されて活躍しているヨガインストラクターはたくさんいます。

4.ヨガ=スピリチュアル

ヨガの教えの中には、エネルギーなどといった目に見えないものが含まれているため、目には見えない信じている=スピリチュアルが好き、という印象を持たれやすいのも確かです。しかし(1)にもある通り、ヨガのとらえ方は、インストラクターであっても愛好家であっても人それぞれです。ヨガ=スピリチュアルというわけではありません。

5.ヨガは女性のもの

近年日本では、男性でもヨガを実践する人が増えてきました。1つのヨガレッスンでの男女比は、ヨガスタジオでは約2~3割、スポーツジムでは5~6割といったところでしょうか(スタジオによって差があります)。男性が増えてきた~という印象かもしれませんが、実は伝統的なヨガは元々男性だけが行っていたと言われています。ヨガは女性のものという印象は、まったくの間違えなのです。

色々なヨガを受け入れてみて

現代のヨガでは、ヨガそのものの印象・スタイル・伝え方・そして活用の仕方も、多種多様になってきました。もしかしたら、初めてのヨガレッスンの時に出会ったインストラクターによって、良い印象になるか悪い印象になるかが決められてしまうかもしれません。もし、今あなたがヨガに対して良い印象を持っていなかったとしたら、最初とは違うスタジオや違うインストラクターのもとで、もう一度ヨガを見直すチャンスを持ってみて。もしかしたら、180度全く違う印象を持つこともあるかもしれません。

ライター/伊藤香奈
ヨガビジネスアドバイザー、ヨガインストラクター、ヨガライター、会社員。ハワイで全米ヨガアライアンス200時間を取得後、業界トップのヨガマットブランドにて新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成・輩出する。2017年にヨガインストラクターのビジネスサポートを行う「ヨガビジネスアドバイザー」とヨガライターの活動をスタート。ヨガインストラクター向けビジネス講座を毎月開催している。Instagram:@itokana45

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