願望は手放すことで実現する?自己実現を叶えるヨガ的行動パターンとは

ANGIE CAO

「願いを叶える」ためにするべきヨガ式5つの行動

節目節目で、私たちはたびたび「決意」をする。それは自分を高めるためのものであることが多いはずだ。そういう自分を高めようというありきたりな決意は忘れてしまおう。そういうものは長くは続かないのだ。では、長続きするものとは? それは、ヨガの奥深い手法の1つを用いて自分に合った志を抱き、心の中の願望を実現することだ。『Yoga Nidra : The Meditative Heartof Yoga』の著者である臨床心理士、リチャード・ミラー博士に話を聞いた。

2010年初め、クリエーティブ・コーチであり、アーティストでもあるシンシア・モリスは、1日10分間瞑想をするという決意をした。クッションに座っても落ち着けなかったり、座ること自体を忘れたりといった問題に出会うことは予想していたが、定期的な瞑想のプラクティスは、どんな状況のもとでも、それに持ちこたえる力を与えてくれるだろうと彼女は思った。「こんな風に自分を思いやるのがとても心地よかったわ」モリスは言う。「私にとって、そう感じることが瞑想する理由であり、恩恵だった。何かを行おうと心に決めて、毎回座るごとに自分を信頼する気持ちが育っていったわ」。彼女の瞑想は30日間続いた。「そこまでは長くなかったかもしれない」モリスは言う。「ただ、続けることができなかったのよ」。

モチベーションを保ち続けるカギは、成長を遂げたいと望む気持ち

モリスのような人は多い。雑誌『Journal of Clinical Psychology』で発表されたスクラントン大学の研究によると、新年の決意をした45%のアメリカ人のうち、それを年の終わりまで持続できたのは8%だけだったという。だが同じ研究で、決意をした人は、同程度のモチベーションを持ってはいるが決意をしなかった人に較べて、目的を達成する確率が10倍以上高くなることも分かっており、決意そのものが問題なのではないことを示している。つまり、モリスが自分でも理解したように、そういう人たちには、成功のカギとなる他の何かが足りないわけだ。「モチベーションに欠け、1人だったから、次第に意欲がなくなってしまったの」。彼女は言う。「コミュニティとか、グループからのサポートみたいな感覚が全然なかったのよ」。 内からの動機と外からのサポートという、ものごとを達成に導くのに大切な要素は、何としてでもやり遂げようとする不屈の精神から得られるものではない。これは、古代のヨガ哲学においても、人間のモチベーションを調べた近年の神経学の研究においても同様に示されている。「resolve(決意する)」という言葉の語源は、実は「loosen(ゆるめる)」「untie(自由にする)」「release(解放する)」にある。こういったレンズを通して見ると、決意とは手放すことの1つの形であり、心の最も奥底にある願望を世界の中へと解放する手段なのだ。

Prop styling by Leila Nichols
Hand lettering by Leigh Wells
Translated by Yuko Altwasser
yoga Journal日本版 2016/4/5月号掲載

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