「ヨガで腰が痛くなる…」理学療法士が解決、骨盤のニュートラルを知ろう
②ASIS
ASISとは「上前腸骨棘」(じょうぜんちょうこつきょく)のことで、骨盤の正面にある大切なランドマークです。左右にある硬く突出している骨の部分なので、慣れれば自分のASISの触知はとても簡単です。
戦士のポーズ1・2のOK例
左右のASISがきちんと並んで正面を向いているか、また左右のASISが床と平行なラインに左右とも揃っているかどうかを確認しましょう。左右のASISの位置がアンバランスになっていることが多いです。
戦士のポーズ1・2のNG例
左右のASISがバラバラで揃っていない状態です。左右傾いていると、左右どちらかの腰に過度に負担をかけてしまうリスクがあります。
最後に
「骨盤のニュートラル」は理解していただけたでしょうか?最初は鏡を見ながら自分の戦士のポーズをチェックしましょう。鏡のないヨガスタジオも多いですが、身体のためには客観的に自分のポーズを見る機会はとても大切です。戦士のポーズで「骨盤のニュートラル」が掴めれば、他のポーズにも応用していくことができます。
腰痛が深刻な人は、早めに信頼できる専門家に診てもらってくださいね。自己判断で腰痛に効きそうなヨガポーズを続けるよりも、専門家に聞くことと、まず「骨盤のニュートラル」から体感していくことができたらきっと安全だと思います。
ライター/堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。モデルやレポーターとして活動中ヨガと出会い、2006年にRYT200を取得。その後、健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士国家資格を取得し、慶應義塾大学大学院医学部に進学。現在大学病院やスポーツ整形外科クリニックで、運動機能回復のためのリハビリ治療に携わる。RYT200解剖学講師も務める。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く