POSE & BODY
腰に負担をかけない後屈ポーズのコツ|理学療法士に学ぶヨガのための解剖学
ヨガで体を痛めないためには、体の構造と機能を理解しておくことが大切。解剖学の観点から安全にアーサナを行う方法を、理学療法士でヨガインストラクターの中村尚人先生に教えていただきました。今回のテーマは、腰に負担をかけない後屈ポーズのコツ!
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腰に負担をかけない後屈ポーズのコツ
「腰」は、「肉月」に「要」と書き、文字どおり、縁の下の力持ちとして体を支えている部位です。腰(腰椎)には肋骨がないので、胸部に比べて不安定です。つまり、可動性はあるのに不安定、それなのに体重を支える土台をこなさなくてはならないという矛盾が存在し、結果、負担がかかりやすく、痛めやすいのです。
ヨガの後屈は腰を痛めやすい?
ヨガのアーサナでは、深いバックベンド(後屈)やフォワードベンド(前屈)での動きが腰に負担をかけます。前者ではスクワッシュ(squash)、後者はコラスプ(collapse)といって、ともに腰の過剰なストレスによる「潰れ」を指します。つまり「腰が縮まった状態」です。
キーマッスルを使うと、後屈で腰に負担をかけない!
この縮まった状態をつくらないためには、屈伸(曲げる・伸ばす)運動の際、頭と胸郭を引き上げた状態で行う必要があります。こうすることで、胸が可動して腰だけに負担がかからずにすみます。キーマッスルは、「胸棘筋(きょうきょくきん)」。胸部にある深層筋で、胸を開くための筋肉です。後屈ポーズで「みぞおちを開いて」と先生が言うのは、この筋肉を使って胸を開くためなのです。
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