無限の自己表現を行おう|バプティストヨガの創始者による8つのヨガポーズ

 無限の自己表現を行おう|バプティストヨガの創始者による8つのヨガポーズ
Paul Miller
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バプティストヨガとは

私はよく「バプティストヨガはどんな人も対象にしていますが、万人向けではありません」とお話させていただいています。誰でもできますし、どんな人でも練習すれば効果を得られます。バプティストヨガが心に響いた人であればね。ヨガは威圧的になる可能性があります。伝統的なヨガの世界は、そういう姿勢を繰り返してきました。体や心や感情をすっかり変えたいと思っている人なら誰でも、どんな背景の人であっても気軽に取り組めるように、ヨガを変えていくことが私の使命なのです。偉大な指導者やメンターは、自分で気づき理解するように仕向けていきます。それは答えを教えるのとは異なります。そして、決して急かせません。私はこれまで数々の立派な指導者やメンターに出会い、よい方向に進めるように励まされ、勇気づけられてきました。今私は、私やほかの人を見て答えを出そうとするのをやめてください、と指導しています。そして自分をもっと信頼するように励ましています。私もほかの人の出した答えを取り入れたことがありますが、うまくいったことはありません。自分に最も合うものを自分で見抜かなければならないということを痛感しています。

ほんとうの自分とつながるためにこのシークエンスに挑戦してみよう

人生は社会のルールでがんじがらめになっている。たとえば、「上品な人たちとは、政治や宗教やお金の話をしてはいけない」といわれている。いつでもルールを破ることはできるが、ルールを破ったらまわりの人と対立して、人間関係にひびが入る可能性があることを覚えておかなければならない。もちろん、社会のルールには役割もあれば重要性もある。しかし、完全にその範囲の中だけで生きていたら、個性を外に出す機会がなくなってしまう。それどころか、内省するための時間とエネルギーが減り、ほんとうの自分から引き離されていくことになり、最終的には自分が大切にしていることや正しいと思うことを追求するのに必要な自尊心と自信が蝕まれていってしまう。

今回のプラクティスは、このよくある自己との乖かいり離に対処して、バプティストが言うところの「無限の自己表現」によってパワーを得られるように考案されている。バプティストはこう話している。「重要なのは、他人からの期待に縛られていると感じることなく、ありのままの自分でいる自由を得ること、『正しい方法で』行動するという制約を超えて行動する自由を得ることです。この自由な空間で自己表現をして、自分を発見し、新たな可能性の世界に入っていくのです。すると、マットの上でも日常生活の中でも、とても現実的で目に見える形で人生が変わっていく可能性があります」

このシークエンスでは、胸部を開きながら外に広がっていくフローの中で「真北を追求するアライメント」の原則を貫くことを求められるだろう。バプティストはさらにこう説明している。「体の面でもエネルギーの面でも、文字どおり胸の筋肉を開いて解放していきます。すると、人生や自分自身に対する見方にパラダイムシフト(考えや認識が劇的に変化すること)が起きます。これまでとは違った形で自分自身を信頼することができるようになり、どんな状況でももっと自分自身に敬意を払えるようになるでしょう」

1.エーカパーダラージャカポターサナ(片足の鳩の王のポーズ)

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Photo by Paul Miller

ダウンドッグから始める。左膝を左手首のところにもっていき、足首が右手首の横にくるようにすねをマットに下ろして、足首を曲げる。後ろの脚をマットに下ろし、つま先を立てる。手の指先でマットを押して、腰を前方に押す。肩甲骨を下に下ろし、太腿を強く寄せ合う。このまま3~5回呼吸する。ダウンドッグに戻って、反対側も同様に行う。

2.ギャラクシーポーズ(銀河のポーズ)

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ダウンドッグから両手の親指を揃える。左足を左手の外側に踏み出し、右膝を床に下ろす。左足を10時の向きにして、左足の外側を床に下ろす。右手の四隅でマットを押し、右膝を曲げ、左手で右足をつかむ。その足で左手首を押し、肩甲骨を下に下ろし、胸椎を胸部に引き上げる。体をねじって開き、太腿を強く寄せ合って、体を安定させる。このまま3~5回呼吸する。反対側も同様に行う。

3.アルダウールドゥヴァダヌーラーサナ(フリップドッグまたは半分の上向きの弓のポーズ)

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ダウンドッグから右脚を上げて膝を曲げる。右足を左足の横、腰幅分離れたところにつくように、体を開き続ける。臀部をゆるめて、お腹を天井に向ける。肩甲骨を下ろす。右腕を頭上に伸ばして、前方に向ける。右手の指を広げ、頭を下ろし、目線をマットの前の縁に向ける。3~5回呼吸する間この姿勢を保つ。反対側も同様に行う。

4.ウッティタートリコナーサナ(三角のポーズのバリエーション)

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ダウンドッグから左足をマットの先端に踏み出し、つま先を正面に向ける。後ろの足の外側をマットの後ろの縁と平行に下ろす。左手を左足の外側、肩の下におく。右腕を真上に伸ばし、肩甲骨を胸椎のほうに向かって引き寄せ、ゆっくり後屈に入っていく。右手の指先を後ろに伸ばし、頭を下げ、目線を右手に向け、この姿勢で3~5回呼吸する。反対側も同様に行う。

5.アンジャネーヤーサナ(ローランジのバリエーション)

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ダウンドッグから左足を両手の間に踏み込む。左膝が90度になるように、右膝を床に下ろす。右膝を曲げ、右手で足首を内側からつかむ。右手で足首を押して、手の指を広げる。体を前に出す。肩を後ろに引き、肩甲骨を胸骨のほうに引き寄せる。左手を真上に上げ、指を広げる。頭を後ろに傾けて喉を開き、目線を上の指先に向ける。3~5回呼吸する間この姿勢を保ったら、反対側も同様に行う。

6.トリコナーサナ(三角のポーズ)

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ダウンドッグから左足をマットの先端に踏み出し、つま先を正面に向ける。右足の外側をマットの後ろの縁と平行に下ろす。両脚の膝を伸ばす。左手を左脚の外側、肩の真下にくるように床に下ろす。右腕を真上に伸ばして、指を広げる。肩を後ろに引き、肩甲骨を引き寄せて胸椎のほうに引く。目線を上の手の親指に向け、3~5回呼吸する。反対側も同様に行う。

7.アルダチャンドラーサナチャパーサナ(半月の弓のポーズのバリエーション)

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ダウンドッグから左足をマットの真ん中あたりに踏み出す。右脚を真上に上げる。右腕を上げ、右肩が左肩の真上にくるようにする。右腰を横に開いて、右腰が左腰の真上にくるようにする。右膝を曲げ、右手ですねの骨をつかむ。左足と左手で床を押して、右脚を伸ばしながら、すねを右手に押し付けつつ、右足を地面のほうに引いて安定感を生む。3~5回呼吸する間この姿勢を保ったら、反対側も同様に行う。

8.セツバンダサルヴァーンガーサナ(橋のポーズ)

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仰向けになり、膝を曲げて、かかとの真上に揃える。足を腰幅に開き、つま先を真正面を向ける。臀部をゆるめる。尾骨を傾けながら膝のほうに上げていき、両足の四隅で床を押して、腰を引き上げる。胸部をあごのほうに動かし、後頭部をマットに押し下げる。肩甲骨を引き寄せて、胸椎のほうに引く。腰の下で手を組み、腕と拳を押し下げる。目線を天井に向ける。3~5回呼吸する間この姿勢を保ったら、ゆっくり腰を下げていく。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Photos by Paul Miller
Model by Baron Baptiste
Hair&make-u p by Beth Walker
Translation by Setsuko Mori
yoga Journal日本版Vol.61掲載



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