落ち込まない&すぐに立ち直るチカラ「レジリエンス」をトレーニングしよう

 落ち込まない&すぐに立ち直るチカラ「レジリエンス」をトレーニングしよう
Getty Images
伊藤香奈
伊藤香奈
2019-09-19
広告

STEP1どん底までいかないようにするには?

気持ちが落ち込んでるとき、マイナスはマイナスを引き付けるため、どんどんと物事をネガティブに捉えるようなクセが出てしまいがちです。そうすると、もともと何で落ち込んでいたのか?といった原因があいまいになり、「私は不幸だ」「人生なんてつまらない」といったあいまいな理由で、さらに落ち込んでいってしまいます。

まずは、マインドフルネスやヴィパッサナー瞑想等で行われている「ラベリング」を使って、原因に対して沸き起こった自分の感情を正しく認識することが大切です。

例えば、上司に怒られて落ち込んだ時。「自分をわかってくれなかった」という「怒り」もあれば、「自分の行動を責められた」という悲しみもあるでしょう。他にも、周りが味方になってくれなかったという「寂しさ」。他の人は信頼されているのに、という「嫉妬」。人前で叱責された「羞恥心」など、様々な感情が入り混じっているはずです。その1つ1つを「ラベリング」=この気持ちはこういう感情だ、と名前を付けること=を行うことで、正しく認識すると、それ以上に気持ちが落ち込んでいくことを食い止めることができます。

STEP2マイナスから回復するには?

気持ちを回復させるには、表面的なテクニックではなく、自分の本来の資質の中にある強みを今一度振り返ります。

例えば、「エクセルの関数を作るのが得意」や「パワーポイントで資料を作るのが上手」は、テクニック的なもので、場が変わると評価されないこともあります。しかし、エクセルを身に着けるために業務外の研修を積極的に受けた「行動力」や「責任感」は、どのような場でも発揮できます。パワーポイントの資料についても、「見る人のことを考えてわかりやすい資料を作れる気配りの力」は、あなた本来が持ち合わせている強みです。

このように、表面的に“能力がある”と評価されやすいテクニックの部分ではなく、本来自分が持っている“強み”が何か?を考えます。「ジャーナリング」という書き出す手法を使って、とにかく自分の強みを書き出しましょう。また、呼吸法や瞑想等を取り入れて自分と向き合う時間を増やし、自分の強みをとことん考えるのも効果的です。

STPE3将来への教訓にするには?

将来の教訓にするには、今回経験した落ち込みと回復の経緯、そしてその全容を複数の人に話してみましょう。言葉にすることで、起きた出来事を客観的にとらえることができます。人に話をしながら「振り返ってみると大した事じゃないな」と感じることもあるでしょう。また、自分の話を聞いてくれる人がこんなにもたくさんいる、ということにも今一度気づき、感謝の気持ちを持ちましょう。助けてくれる仲間がいることにも気づけば、次に同じようなことが起きた時には人にヘルプを求めることができるようになり、大きなマイナスになる前に食い止められるでしょう。

レジリエンスを鍛える

レジリエンスは、このように感情への気づき、内観、感謝という循環により自己肯定が上がっていくことでトレーニングできます。決して簡単にできるものや、すぐに身に着くものではありませんが、根気強く行っていくことで確実に自分の人生を変化させていくでしょう。

ライター/伊藤香奈
ヨガインストラクター、ヨガライター、会社員。ハワイで全米ヨガアライアンス200時間を取得後、ヨガマットブランドにて新規ヨガイベントの立ち上げや新人講師発掘オーディションのプロデュース責任者等を歴任。800人以上のインストラクターと出会い、現在ヨガ雑誌やイベントの第一線で活躍するインストラクターを数多く育成・輩出する。2017年に、ヨガインストラクターのビジネスサポートを行うコンサルタントとヨガライターの活動をスタート。現在はヨガライターの養成にも力を入れている。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告
  • 2
  • /
  • 2



RELATED関連記事