一緒に行うと効果的?ヨガで重視されるマントラ・ムドラとは
ムドラーは身体のエネルギーを高めてくれる
「印」を意味するムドラーも、ある特性や身体のエネルギーの流れを高めるための実践だ。全身で行うムドラーもあるが、ほとんどは手と指で行う。マントラと同様に、ムドラーもまたエネルギーの流れを調整する呼吸法と合わせて行うことが多い。
ヨガクラスで最も頻繁に行われる「ジニャーナムドラー」は、親指と人差し指の先をつけて残りの指を開き、手の甲をひざの上にのせる。「ジニャーナ」とは智恵を意味し、瞑想者たちによってよく行われるこの印は、瞑想を通じて最高位の智恵と一つになるように導いてくれる。
胸の前で合掌する「アンジャリ・ムドラー」もよく知られるムドラーだ。「アンジャリ」とは「捧げること」を意味し、このムドラーは私たちを超える大いなる存在に練習と尊敬を捧げる目的を持つ。クラスの終わりに「ナマステ」の挨拶でおじぎをしてこのムドラーを行うときは、私たちすべての中に輝く神の光に感謝を捧げ、他の人たちの内なる光に対しても礼をする。
1400年頃に書かれたヨガの重要な教典とされるハタヨーガプラディーピカーには、他にも多くのムドラーが記されている。近年に書かれた本で調べるのであれば、 Mudras for Healing & Transformation(邦題:「ムドラ全書 108種類のムドラの意味・効能・実践手順」ジョセフ&リリアン・ルパージュ著)や Healing Mudras: Yoga for Your Hands (サブリナ・メスコ著)などがある。マントラと同様に、ムドラーもまた練習での集中を高め、人生における変容の効果を促す方法の一つだ。ヨガは深いレベルでの変容を促す練習であるが、持続的な努力と意図が欠かせない。マントラとムドラーは私たちがより良い方向に進むように導いてくれる。
教えてくれたのは…ジェニー・リー
ヨガセラピストであるジェニー・リーは、17年以上にわたり何千人ものクライアントに伝統的なヨガと瞑想による癒しの効果を伝えている。著書「True Yoga」で紹介する方法を用いて、不安感、うつ、苦悩、心的外傷後ストレス、注意力欠陥、摂食障害、対人関係の克服をサポートしている。
ヨガハワイマガジン/「What Do Mantra and Mudra Have To Do With Yoga?」
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