仕事や人間関係に活かせる傾聴3つのポイントとは?臨床心理士が解説
傾聴を実生活で活かす
仕事で活かす傾聴
傾聴は、ビジネスシーンで活かせることが多いです。たとえば、取引先との打ち合わせなど営業や顧客対応で傾聴のスキルを活かすケースなどです。相手のニーズをつかみ、顧客が何を求めているかを上手に相手から引き出すためには傾聴のスキルが必要となります。さらに、顧客と信頼関係を築くことで、継続的な取引につながるかと思います。
人間関係で活かす傾聴
公私問わず、あらゆる人間関係でも、傾聴は力を発揮します。相手の視点に立って考え理解することで、相手の言葉や行動に反応してしまい、自分の感情が大きく振り回されることが少なくなります。そして、相手を理解しようとする姿勢、相手への無条件の肯定的関心が相手に伝わると、「受け入れられている」と感じ、人間関係も変化していきます。
まとめ
まずは、傾聴の3つのポイントを意識しましょう。
・共感的理解 (empathy)
・無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
・自己一致 (congruence)
相手の立場に立って、共感し理解しようとすること。そして、どんな話の内容でも、「どうしてそんなことを考えるのか」「何が背景にあるのだろう」と関心を持つこと。最後に、自分の中で湧き上がる気持ちに嘘をつかず、そのまま認めることです。
はじめは上手にできなくても大丈夫です。まずは意識して、少しずつ挑戦することが大切です。ぜひ、傾聴のスキルを仕事やプライベートに生かしてみてください。
ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。
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