ヨガで乳がん予防:乳房を健康にする12のポーズ

 ヨガで乳がん予防:乳房を健康にする12のポーズ
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アメリカ人女性の8人にひとりに一生に一度は乳ガンの診断が下されている。乳房は女性の全身の健康と心に密接につながっているが、乳房の組織を健康に保とうと思っても、予防的な情報はほとんどない。幸いにしてヨガが力を発揮する。乳房を健康にするという12のポーズを紹介しよう。

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生理、妊娠、授乳、閉経周辺期、閉経は、女性が一生のうちに経験する変化の一部だ。女性の健康と密接につながっている乳房は、このような身体的な変化と深く関わっている。アメリカ人女性の8人にひとりに一生に一度は乳ガンの診断が下されている。また、心不全を引き起こし開胸手術を必要とする乳房嚢胞、筋膜の疾患、心疾患、高血圧などもアメリカ人女性の間によくみられる。それでも、多くのアメリカ人女性は、毎月一回推奨されている自己検診を、乳房の健康を保つための情報として真剣に受け取っていない。うれしいことに、ヨガは乳房をさらに健康にするのにきわめて効果的なのだ。

胸部は脳の基底または根源

文化の点から見るとアメリカ人は乳房に対して、フェティシズムの対象にしたり抑圧したりと振れ幅がきわめて大きい。雑誌の表紙や広告で物として扱われている乳房を見ることには慣れているが、女性が授乳をしようと思ったら体を隠す場所を必要とすることが多い。ただ赤ちゃんに栄養を与えようとしているだけなのに。しかし世界を見渡せば、乳房という大切な部分にもっと敬意を込めて深い関係を築いている文化がある。そして、その背景には女神のイメージが存在している。密教芸術やヒンズー教図像では、憐れみ深いターラーや残忍な守護神カーリーのような乳房を露わにした女神の姿に、乳房に対するもっと神聖な見方が見て取れる。このような女神は乳房を露わにしていて、勇敢で肝が座っている。その身体的言語は絵や彫刻になっているほか、現代ではポスターや広告にも用いられている。胸は世界各地の文化で、昔から愛と勇気と信頼に結びついている。インドの知恵の結晶である5000年の歴史を誇る伝統的医療、アーユルヴェーダ医療では、胸と心臓は知性の中核であると考えられている。「胸部は脳の基底または根源なのです」とチョプラセンターの医長を務めるシェイラ・パテル博士は話している。では、どうやってこの大切な部分にさらに栄養を届けたらいいのだろうか。

ヨガが乳房の健康を向上させるしくみ

「ヨガの練習を偏りなく行うと、乳房によい影響があります。」アイアンガーヨガティーチャーであり『乳房のケアのためのヨガ:女性が知らなければならないこと』の著作があるボビー・クレンネルはこう語っている。後屈やねじりのポーズで胸郭を広げると、胸部とリンパ系は血流で満たされ、免疫機能が最高の状態になる。まだ結論は出ていないが幾つかの研究を見ると、ブラジャーがきつかったり体に合っていなかったりすると、血流が低下しリンパの流れが妨げられるため、乳ガンのリスクの一因になると思われる。また、ヨガのポーズは猫背、胸部の締め付けなど、現代の電子機器が引き起こす姿勢の問題の対策にもなる。(サマ・ヴリッティ(等間隔呼吸法)やカパラバティ(頭蓋骨を輝かせる呼吸法)のような)呼吸法で行う深い呼吸と息を止める呼吸法(クンバカ)によって、酸素が肺上葉に届き、胸郭上部とリンパ菅の集中する部分に放出される酸素が増えて、免疫機能が高まる。

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Text by ANNELISE HAGEN
Translated by Setsuko Mori



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