上手な怒りの表現方法が知りたい…「怒りの感情のアサーション」とは?

 上手な怒りの表現方法が知りたい…「怒りの感情のアサーション」とは?
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石上友梨
石上友梨
2019-07-15
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怒りのアサーションとは?

アサーションとは、自分も相手も大切にする表現技法のことです。自分も相手も大事にしつつ、自分の気持ちや考えを、いかにその場にふさわしい方法で表現するかを考えます。また、相手の気持ちもしっかりと考えながら、相手は傷つけないようなコミュニケーション方法を選びます。

怒りの感情自体に良い悪いはありません。しかし、怒りの感情を表出する際は、「好ましい」「好ましくない」方法があります。例えば、怒りを「攻撃」で表現すると人間関係が悪化したり、人を傷つけてしまうことが多いです。また、怒りを「我慢」で表出すると自分の健康に悪影響があります。例えば、心臓などの循環器疾患の危険因子になると言われています。

私たちは「怒り」を感じた後の行動を選んでいる

怒りを人に向ける場合は、立場の強い人から弱い人へと向かう性質があります。例えば、部下が遅刻をした場合はガミガミと怒る係長も、上司である部長が遅刻した場合は、たとえ怒りを感じていたとしても、「疲れているんですか?」と心配した態度を示すかもしれません。

私たちは「怒り」を感じた後の行動を選んでいます。それは無意識かもしれませんし、意識的かもしれません。怒りの後の行動を選べるということは、怒りの表現方法も自分で選択できるということです。

怒りで人の行動を変えることは難しい

怒りを直接的に表現することで、人の行動を変えることは難しいです。人は心から納得したときに自分の行動を変えます。怒りによって、人の行動が一時的に変わることはありますが、心から納得していない場合は続きません。表面的な変化や一時的な変化に止まります。相手のためを思って、長期的な変化を与えたいなら、怒りをそのまま表現することは適切な方法ではありません。

また、怒りは連鎖するという性質があります。誰かに怒りをぶつけると、怒りを受け取った人は別の人に怒りを向けるなど、怒りは連鎖しやすいものです。怒りの連鎖により、職場全体の雰囲気が悪くなることも多く、怒りを人に向けるのはあまり良い方法ではないかと思います。

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