人気ヨガ講師に学ぶ強みと個性を活かすヒント｜中村尚人先生の場合

理学療法士の視点でロジカルにヨガを発信する中村尚人先生

ヨガでの予防医学の実現を目指すスタジオ「TAKTEIGHT」主宰の中村尚人先生。以前は、国家資格である理学療法士として大学病院などに勤務し、10年以上の臨床経験を積んだ体の専門家です。ヨガに出会い、アーサナや瞑想法を医学的に捉え直して、科学的根拠に基づいて発信しようと決意。今でこそ一般的な「ヨガ解剖学」を確立したのが尚人先生です。「理学療法士は体の構造に熟知しているので、効率的な体の使い方がわかり、アーサナを短期間で上達に導くことができます。また、国家資格になるのでたとえばデイサービスにチェアヨガを提案するなど、医療・介護の場にヨガを提案する際にも信頼が厚いですね」理学療法士という深い知識をもっていることがヨガインストラクターとしての活躍につながっている尚人先生。だからこそ、良いインストラクターになるには「本物の学びが大切」と力説します。「まずは誰に学ぶかも重要。その先生の経歴を細かく見て、実績と得意分野が自分が学びたいことに合っているかどうか、確かめてください」そして学びを実践に活かし、一歩ずつ進んでいくのみ。「気合いを売り込んでもしょうがないんです。積み上げた実績だけが、あなたの力になります」

レッスンの必需品

レッスンは自分で編集したBGM「尚人ミックス」にのせて進行

iPodから流れるBGMは、200枚以上のCDから厳選した、尚人先生オリジナルミックス。「クラスの流れに合わせて、７パターンぐらいつくってあります。マントラからスタートし、動きをスムーズに導いていく助けに」

動きを邪魔しない「短パン」スタイルがこだわり

クラス中は、「短パン」スタイルが定番。「フィット感があり、脚の動きを邪魔しないウェアを探すと短パンに行きつきました。メンズ用で丈の短いパンツは少なく、イージーヨガの短パンは重宝しています」

中村尚人先生の自宅練習は

「ナウリ」で内臓をマッサージし機能を高める

ヨガの呼吸法である「ナウリ」が習慣。「内臓へのマッサージ効果が得られ、機能が高まります」

①前かがみになってリラックスし、息を吐き切る。

②息を止めて胸を開き、息が苦しくなる前にストップ。①～②を３回。

前から見ると

何度も読んでラインを引くMYバイブルは『ヨーガ・セラピー』

『ヨーガ・セラピー』は、中村尚人先生にヨガを始めるきっかけを与えた一冊。「読むたびに大切に感じる教えが増え、文の横に引くラインも増えていきます」

最近の活動の様子

「Safe Yoga Study」勉強会でけがをさせない指導法を伝授

「アンダーザライトヨガスクール」で開催した、生徒にけがをさせない安全なヨガ指導を学ぶ勉強会の講師に。テキストも尚人先生が監修しています。

アーサナを解剖学から分析する「アナトミカルアプローチ」

流派を超えて、解剖学の視点から安全なアーサナのとり方をレクチャーするインストラクター向け講座がスタート。動きへの理解が深まります。

生徒さんに聞きました！「中村先生のレッスンのここが好き！」

柳沢延子さん（ヨガ歴７年レッスン歴７年）
言うとおりにしていると驚くほど早く上達します
ロジカルな説明は体の使い方が非常にイメージしやすく、言うとおりに行うと上達しているんです。誰のことも拒まない、人への愛のある接し方も尊敬しています。

井下貴代子さん（ヨガ歴７年レッスン歴３年）
インストラクターが学ぶべきネタの宝庫！
私もインストラクターなのですが、先生のレッスンは指導の「ネタ帳」といえるほど学ぶことばかり。習っていると「本当だ！できる！おもしろい！」の連続です。

TAKT EIGHT主宰 中村尚人先生プロフィール
理学療法士。ヨガインストラクター。TAKT EIGHT主宰。アンダーザライトヨガスクール（UTL）で長年解剖学の講師を務め、医療とボディネットワークの融合、予防医学の確立を目指して活動している。

DATA
ヨガ歴：15年
ヨガインストラクター歴：11年
前職：理学療法士
資格取得スクール：スタジオ・ヨギー、UTL、ヨガシナジー（インド）
ヨガインストラクターを目指した理由：ヨガをツールにして予防医学を広めたい
指導のモットー：目の前の人を幸せにする指導をすること
ヨガの学びを深めるためにやっていること：毎年研修のためにインドを訪れ、本場で本物のヨガを学んでいる
体調管理のために欠かさないこと：6時間睡眠と体を温めること
好きなヨガウェアブランド：イージーヨガ

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。