MEDITATION & MIND
些細なことで怒ってしまう...|心に効く“ヨガ哲学の処方箋”
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心の癖と向き合い、なぜ怒ってしまうのかを内省しよう
ヨガ哲学では怒りも愛情の一つの現れた形と言います。怒り自体は悪者ではありませんが、怒りに任せた言動は自分も他人も滅ぼします。忙しかったり、ストレスが溜まっていると、身体も心も余裕がなく、自動的に怒りで反応してしまうこともあるでしょう。しかし、シャヴァーサナや温泉に入った後などのように、身体も心も解れた後では、自動的に反応していた心に余裕ができ、怒りで反応していたことが、冷静に対処できるようになります。
怒りをなくすことは、反射ですし、無数に原因もありますので、難しいですが、怒りに対しての対応は練習することができます。思い通りにいかないことに対しての怒りや、期待を裏切られた怒りなどは自分の考え方を改めることでかなり減ると思います。それでも嫉妬などから生まれる怒りの感情は完全に消すことは難しいので、どんなことに反応して、なぜ怒りになるのかを内省することにより、自分の癖や満たされていない部分に気づけるでしょう。
それこそがヨーギーの大事な資質「シャマ」の練習です。シャマとは自分の心の癖をしっかり掴むこと。シャマとシャンティは同じ語源から生まれている言葉です。シャマを日常生活で実践し、シャンティな自分にいつでもリラックスしましょう。
教えてくれたのは…谷戸康洋先生
器械体操でインターハイ、国体に出場した経験を持つ。2006年、whitebirch yoga groupを設立し、2012年に自身のスタジオ「fika」を山梨県にオープン。全国のイベントやワークショップでも指導を行う。ヨガジャーナル日本版連載「漫画で読むヨガ哲学」を監修。
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