【階段を上がるとすぐに息切れをする人】疲れやすい体をやさしくケアして呼吸を整える「リセットヨガ」


階段を上ったり、早歩きをするとすぐ息切れをしてしまう人。呼吸が浅くなっていることが原因かもしれません。呼吸が浅くなると、息切れ以外にも代謝が落ちて疲れやすくなったり、身体の不調を起こしやすくなります。こちらの記事では、呼吸を整えるヨガポーズを2つご紹介します。
呼吸の仕組みを知ろう
鼻や口から吸い込んだ空気は、気管を通って肺に届けられます。空気に含まれた酸素は、肺胞から血液中に取り込まれ、酸素を含んだ「動脈血」が全身に酸素を運びます。酸素が使われた後は、二酸化炭素ができ「静脈血」で肺に戻され、呼吸で体の外に出されます。
呼吸筋が硬くなると呼吸が浅くなる
酸素と二酸化炭素の交換が行われる肺は、自ら伸び縮みすることができません。肺を守る役目をしている「肋骨(ろっこつ)」や呼吸に関わる筋肉「呼吸筋(こきゅうきん)」などの動きによって、肺が伸びたり縮んだりすることができます。つまり呼吸筋が硬くなり肋骨が動きにくくなると、呼吸が浅くなってしまうのです。

呼吸が浅くなると身体の不調が起こりやすい
呼吸が浅くなることで、起こりやすい身体の不調を3つピックアップしました。
・代謝が落ちて疲れやすくなる…呼吸が浅くなると、二酸化炭素を吐き出し酸素を取り込むという働きが低下するので、代謝が落ちやすくなります。代謝が落ちることで、疲れやすくなります。
・身体のこわばりからの肩こり…呼吸が浅くなると、筋肉の細胞が酸素不足に陥りやすくなります。足りない酸素を補うために、呼吸の回数が増え、肩まわりの筋肉に負担がかかります。
・自律神経の乱れ…自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れやすくなります。イライラしたり、不安になったりとメンタルにも影響が及びやすくなります。
呼吸を整えるリセットヨガ2選
身体の不調を防ぐためにも、呼吸を整えていきましょう。硬くなった呼吸筋をほぐし、肋骨の動きをスムーズにするヨガポーズを2つご紹介します。
体側を伸ばす「バナナのポーズ」
①仰向けに寝ます。両手をバンザイし、右手で左の手首を軽く握ります。

②右脚を右斜め方向に移動し、左足首を右足首にのせます。両腕と頭は、右斜方向に傾けます。左の身体の側面が伸びているのを感じましょう。

③呼吸をしながら、30秒ほどキープをしましょう。反対側も同じように行います。
胸を開く「魚のポーズ」
①仰向けに寝ます。両手でグーを握り、両ひじを床につけます。ひじで床を押しながら、首を反らし、頭頂部を床につけます。

②肩を軽く下げ、胸を開きましょう。可能な人は、手の甲をお尻の下に敷き込みます。

③呼吸をしながら、30秒ほどキープをします。
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