呼吸の浅さはさまざまな不調につながっている→たった10秒で呼吸が深くなる!八の字肋骨ほぐし

 呼吸の浅さはさまざまな不調につながっている→たった10秒で呼吸が深くなる!八の字肋骨ほぐし
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伊藤香奈
伊藤香奈
2025-01-28

呼吸が浅くなると、様々な健康の不調につながっていることはご存じでしょうか?逆に言うと、呼吸を深くするだけで、いい効果もたくさんあります!

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私の呼吸、浅くなっている?

自分の呼吸が深いか、浅いかなんて、めったに考えることはありませんよね。しかし現代人は姿勢や日常のストレスから、気づかぬうちに呼吸が浅くなり、その呼吸の浅さから生まれている不調を感じている方も多くいます。まず、深呼吸するような要領で呼吸を吐いてみた時に10秒しっかり吐ききれない方は、呼吸が浅くなっている可能性が高いでしょう。この時、たくさん吸えることよりも、吐ききれることの方が大切です。

呼吸が浅いと何が悪い?

浅い呼吸では十分な酸素を体に取り込むことが難しくなります。結果として、細胞が必要な酸素を受け取れず、エネルギー代謝が低下。さらに、以下のような症状が出る可能性もあります。

1. 酸素不足によるエネルギー不足

疲労感や倦怠感、集中力の低下、作業効率の低下 等

2. ストレスの増加

浅い呼吸は交感神経(身体を「緊張状態」にする神経)を過剰に刺激します。その結果、体がストレス反応を起こしやすくなります。

心拍数の上昇、血圧の上昇、不安感やイライラの増加 等

3. 二酸化炭素の排出不足

浅い呼吸では、体内から二酸化炭素を十分に排出できません。これが体内の酸塩基平衡を乱し、以下のような状態を引き起こす可能性があります。

めまい、頭痛、息苦しさ 等

4. 血行不良

浅い呼吸は体全体への酸素供給を妨げるため、血行も悪くなります。その結果、このような不調を感じることも多いでしょう。

手足の冷え、筋肉のこわばり、疲れやすくなる 等

5. 姿勢への影響

浅い呼吸は胸式呼吸(胸だけが動く呼吸)に偏りがちで、腹式呼吸をする割合が少なくなる場合があります。これにより姿勢を保つ筋力が低下したり、逆に一部の筋肉だけ過剰に緊張してしまうといった偏りが起こる可能性があります。

6. 精神的な不調

呼吸が浅くなると、リラックスに関与する副交感神経が十分に働かなくなるため、心の健康にも影響を与えます。すぐに影響を感じることは少ないですが、長期的にみると、精神的な不調にも影響することが考えられます。

不安症の悪化、気分の落ち込み、パニック発作のリスク増加 等

呼吸が深くなると何が良い?

上記の不調を考えると、逆に呼吸を深くすることで期待できる健康効果は、

・代謝がアップする

・リラックス効果が高まる

・全身の筋肉が緩む

・くびれが作りやすい

・美姿勢を保ちやすくなる

などが考えられ、つらいトレーニングを行わなくても、いま抱えている不調が改善する可能性もあるでしょう。

自然と呼吸が深くなる肋骨ほぐし

呼吸を深くしようとすると、逆に筋肉の力みを生んでしまう可能性もあるため、自然に呼吸が深くできている状態が望ましいといわれています。自然に深い呼吸を起こすために必要なのが、肋骨の柔らかさ。

横隔膜
イラストAC

呼吸は肋骨の内側についている横隔膜がメインに動いているため、肋骨まわりをほぐすことで横隔膜の柔軟性を養うのに役立ちます。肋骨まわりを簡単にほぐせるエクササイズを早速行ってみましょう!

やり方:

1)両手を肋骨に添える

2)肘で水泳のクロールをするように、左右交互に肘を前にだしながら肋骨を左右に揺らして動かす(5~10回)

3)次に背泳ぎをするように、肘を後ろに交互に後ろに回しながら肋骨まわりをほぐす(5~10回)

肋骨ほぐし_伊藤香奈
photo by 伊藤香奈

エクササイズの前と後で、呼吸が楽に深くなっている、吐きやすくなっているという効果を感じていたら、バッチリです!朝に行えば、代謝アップ効果が期待でき、寝る前に行えばリラックス効果が期待できるという優れモノのエクササイズ。お仕事の休憩時間にもオススメです。

▼動画で詳しく動きをチェックしてみる

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横隔膜
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