「毎日飲んでいたよ…」実は腸がどんどん汚れてしまう意外と知らないNG飲み物とは?管理栄養士が解説

 「毎日飲んでいたよ…」実は腸がどんどん汚れてしまう意外と知らないNG飲み物とは?管理栄養士が解説
古山有紀
古山有紀
2025-03-04

健康維持のため、体に良いといわれる食品を食べたり、飲み物を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、健康に良いといわれる飲み物の中には、腸を汚してしまう飲み物があります。本記事では、腸を汚す飲み物について解説します。

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腸を汚すとは?

腸には約1,000種類、100兆個の細菌が存在しています。細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類され、それらが2:1:7の割合で存在することが理想的です。しかし、生活習慣やストレスによって腸内細菌のバランスが崩れることがあります。すると腸内環境が悪化し、体にさまざまな悪影響が現れます。これが、腸が汚れるということです。

腸を汚す飲み物

腸を汚す飲み物とは、腸内細菌のバランスを崩してしまう飲み物です。ここでは、腸を汚す成分とそれらが含まれる飲み物について解説します。

砂糖のたくさん入った飲み物

精製された白砂糖は、悪玉菌のエサになります。多量の砂糖が腸内に入ることで悪玉菌が増殖し、腸内環境は悪化します。また、白砂糖は腸内でカビの増殖も促進させることもあり、腸にとって好ましくありません。このように砂糖の入った飲み物は腸を汚すため、注意が必要です。

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果糖ブドウ糖液糖の入った飲み物

果糖ブドウ糖液糖は、商品によっては「ブドウ糖果糖液糖」と記載されているものもありますが、どちらも同じ異性化糖という甘味料の一種です。でんぷんを原料にして人工的に作られたもので、砂糖より価格が安いため多くの飲料に使用されています。

果糖ブドウ糖液糖は、砂糖以上に腸内環境を悪化させるリスクがあります。また、AGEs(終末糖化産物)を生成しやすく、細胞の老化を促進するため、できる限り避けましょう。

エナジードリンク

清涼飲料水の一種であるエナジードリンクは、多量のカフェインと糖分を含んでいます。カフェインは、少量であれば腸を刺激し便秘を改善します。しかし、エナジードリンクに含まれるカフェインは量が多く、刺激が強すぎてお腹が張る原因になります。

悪玉菌のエサとなる糖分も多く、腸を汚すリスクの高い飲み物です。

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人工甘味料の入った飲み物

人工甘味料は、人工的に化学合成された甘味料です。日本ではスクラロース、アセスルファムK、アスパルテームなどがよく使用されています。これらの甘味料は人の体内で消化吸収されにくいため、腸内細菌のバランスを崩して腸を汚します。また、発がん性が危惧されているものもあるため、摂取を避けたい飲み物です。

アルコール

過度のアルコールも悪玉菌を増やす原因になります。腸内で悪玉菌が増え、それらが大量の毒素を発生させることで腸を汚します。さらに、毒素は腸壁を傷付けるため、腸内環境の悪化は避けられません。アルコールはほどほどに、うまく付き合っていきましょう。

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【参考】

独立行政法人 農畜産業振興機構|異性化糖の話

糖尿病ネットワーク|清涼飲料やお菓子の「果糖」が糖尿病や心臓病のリスクを高める

内閣府|食品安全委員会 甘味料スクラロースが加熱された場合のリスクに関する意見書を公表 

 

※こちらの記事も参考にしてみてください。

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