「厚着をしているのに体が冷える…」時に試したい!内側から温める【ピラミッドのポーズ】

 「厚着をしているのに体が冷える…」時に試したい!内側から温める【ピラミッドのポーズ】
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寒い時期はもちろんのこと、年中悩まされている人の多いのが「冷え」。本日は冷え性が気になる人や、冷え性ではないけど寒くなると体に不調が出るという人にぜひ試していただきたいヨガポーズを紹介します。

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「冷え」はなぜ起こる?

生き物には生命を維持するための最適な体温があります。体温が下がると生命活動を維持するための酵素の働きが悪くなり、体の調子をいつも通りに保つことが難しくなります。

体温が下がるようなことが起きると、脳の指令によって私たちの体は「寒さ」を感じます。寒い時は上着を着たり、暖房やストーブを使って今いる環境を暖かくしようとするのは、「体温が下がって体が危険な状態にならないための行動」というわけです。

寒い女性
イラストAC

冷え性とは

冷え症とは前述した冷えから起きる心身の状態を辛いと感じる症状です。「手足が冷たいと感じる」といったものから、「冷たくなって痺れを感じる」というものまで、人によって冷えている状態をどう感じるかには差があります。

さらに冷えが進行すると、肩こりや腰痛、抜け毛や白髪、乾燥肌や便秘に下痢といったさまざまな体調不良につながることも。体にとって冷えている状態というのは好ましいものではないといえます。

冷え症の改善に取り組みたいこと

冷え性の予防と改善のためには以下のことを意識してみましょう。

体を冷やさないように衣服で調整する

寒さを感じないように服で調整しましょう。特に太い血管や神経が通っている「首・手首・足首」を温めるのが効果的。屋外にいる時もそうですが、夏場のエアコンの効いた室内にいる時も、これらの部位は冷やさないようにしましょう。

湯船につかる

少しぬるさを感じる程度のお湯(38~40度)でゆっくりとバスタイムを楽しんでください。お気に入りの入浴剤や好きな香りのついたバスソルトなどを使うとリラックスできておすすめです。自律神経のバランスが整いやすくなる効果もあります。

運動を習慣化する

血流改善を目指して、適度な運動習慣をつけましょう。筋肉を鍛えて代謝活動が良くなると、平常時の体温も維持しやすくなります。運動に慣れてない人や運動の時間が取れない人は、日常の中で体を動かすだけでもOK。ストレッチやヨガのポーズを一つでも良いので、呼吸に合わせてゆっくり行ってみてください。

体を内側から温める【ピラミッドのポーズ】

今回紹介するピラミッドのポーズは、血流を促進させることで、むくみや冷え性の予防や改善にも効果があります。脚全体を気持ちよく伸ばして、ポーズ後には上半身が温まるのを感じられると思います。寒い日は朝や午前中に実践すると、一日を通して心地よく過ごせるのでおすすめです。

ポーズの手順

(1) 脚を肩幅よりもやや広めに開いて立つ。この時、膝は伸ばしきらずほんの少し曲げておく。左右の足裏に重心を均等にかける。

(2) ゆっくり少しずつ上半身を前に倒していく。バランスが取れにくい人は片手を太ももに置いて、上半身を倒していく。

(3) 両手を床についたら、頭頂部を床に向ける。上半身の力を緩めたまま、呼吸を2~3回繰り返す。

(4) 頭が最後に持ち上がるようにゆっくりと上半身を起こす。

ピラミッドポーズ
Photo by Sayaka Utsunomiya

注意事項

・ポーズをキープしている間、両足のつま先にも体重が乗っている状態を意識しましょう。
・かかと側にばかり体重が乗らないように注意します。お尻は後ろに引くのではなく、真上に引き上げるイメージでポーズをとってみてください。
・うまく起き上がれない時は膝を曲げて動きましょう。
・ポーズの途中で気分が悪くなった場合は中止しましょう。

軽減例

深く前屈を行うのが難しい、手の位置が定まらない、頭を下げる体勢に不安があるという人は、椅子やブロックなどに手を置いてポーズを行ってみてください。

軽減例1:椅子や机に手をついて行う。頭を上下させる際に椅子や机にぶつけないように気をつけてください。

軽減例2:ヨガブロックを頭(ひたいのあたり)の下に置いてポーズをキープする。ブロックが倒れないように手で支えます。

軽減例
Photo by Sayaka Utsunomiya

動きの詳細については以下動画でも確認できます

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軽減例
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