末端冷え性さん必読!こむら返りは血流低下のサイン?ゴースト血管を防ぐ食事とは|管理栄養士が解説
この時期増えるのが「こむら返り」。こむら返りは、「脱水」「冷え」「疲れ」などで起こる血流の悪化によって「ゴースト血管」化することが原因とも。 ゴースト血管を改善することで、シミシワ予防など肌の老化予防、代謝促進、冷え予防、骨粗鬆症予防、便秘解消、倦怠感緩和、ストレス緩和etc、嬉しい効果がいっぱいあります。
こむら返りは「ゴースト血管化」が原因のひとつ
こむら返りは「筋肉の痙攣による収縮」。そしてこのこむら返りを起こしている人のほとんどが「血管の流れが良くない」という事実。加齢に加えて、生活習慣の乱れにより血管が傷つき「ゴースト血管化」が加速しています。
「ゴースト血管」とはー血管の先がまるで幽霊(=ゴースト)のように、まるで住人のいない「ゴーストタウン」のような状態
ゴースト血管とは、血管細血管を作る内皮細胞と壁細胞が、何らかのストレスを受けて脆く剥がれ落ちやすくなったり、生成されなかったりすることで血液が漏れ出してしまい、血管としての働きを失って消えてしまう現象を指します。
ゴースト化しても毛細血管は再生可能!
でも、安心してください。たとえゴースト化したとしても、毛細血管は再生可能です。例え今ゴースト化した血管が戻らなくても、毎日、新しい血管が次々に生まれてくるからです!その血管を元気に保つことで、体質改善ができるということ。何歳からでも遅いことはありません!
そして、食事で、そして、簡単に予防改善ができます。今回はその方法をお伝えします。
「和食中心」として腸内環境を整える
セロトニンの分泌不足
「夜のこむら返り」は「ホルモンの代謝異常」が原因とも言われています。別名ハッピーホルモンと言われる「セロトニン」は睡眠の質に大きく影響します。睡眠の質が低下すると、脳内ストレスが発生し、毛細血管が傷つき、ゴースト血管化が加速。セロトニンの9割は腸で生成されるため、腸内環境を保つことはとても重要なのです
老廃物が蓄積しリンパや血流を悪くする
腸内が乱れて老廃物が腸内に蓄積するとリンパや血流の流れが悪くなります。血流が悪くなることでゴースト血管化は加速しますから、腸の老廃物はできるだけ残さず、綺麗に腸を保ってあげることが大切です。
ゴースト血管予防に!腸内環境を整える和食4つのポイント
発酵食を活用
「味噌」「醤油」「米麹」「糠漬け」など和食調味料は腸活にピッタリ。自然と腸内環境が綺麗になります。食物繊維が豊富な「海藻」「野菜」「きのこ」「豆類」を活用しましょう。和食の特徴である食材をたっぷり使いましょう。切り干し大根や干し椎茸などの乾物も便利かつ、栄養価が高いのでおすすめです。
揚げ物や炒め物より「生食」「蒸し」「茹で」
和食の得意なシンプルな料理がGOOD。火を通した油は「酸化」が進み腸内環境が乱れやすくなります。トレンドの「せいろ蒸し」はGOOD!
魚と肉は「4:1」
タンパク質は魚類は肉類よりも消化吸収時に老廃物であるアンモニアの発生が少なく、腸の負担を軽減できます。大豆製品のタンパク質を上手に使うのも良いでしょう。
主食は茶色い炭水化物を
生成されていない雑穀入りの発芽玄米やライ麦、オーツ麦など茶色い炭水化物を。まずは週2回取り入れることで腸内環境は緩やかに改善していきます。
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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