股関節の硬さはまわりのガチガチ筋肉が原因。なめらかに動く股関節のための四つ這いストレッチ
体の中心に位置し、立ちあがる、歩くなどの日常の様々な動作をサポートする股関節は、柔軟性を保ちたいけれど、硬さやつまり感に悩まされる部分かもしれません。その原因のひとつ、股関節まわりの硬い筋肉をほぐして、なめらかに動く股関節を目指してみましょう。
股関節まわりのガチガチ筋肉はつまり感のもと
股関節が硬くなる主な原因の一つは、長時間の座位や運動不足による筋肉の緊張です。特に股関節まわりの筋肉(大臀筋、内転筋群、腸腰筋など)が硬くなると、股関節の動きが制限され、痛みや不快感を引き起こすことがあります。また、日常的な姿勢の崩れや筋肉の使い方の偏りも、股関節の柔軟性を失う要因になります。
股関節が硬くなると、歩行や体の動きに支障をきたすだけでなく、腰痛や膝の痛み、姿勢の悪化、さらに血行不良による冷えやむくみも引き起こす可能性があります。こうした問題を解決するためには、股関節周りの筋肉をほぐし、柔軟性を取り戻すことが大切です。
脚を開く以外の動きも忘れずに
「股関節が硬い」と聞くと、開脚が苦手だったり、あぐらをかくのが難しいといった、脚を外に開く動きに注目しがちですが、股関節には脚を内側に閉じる、後ろに伸ばす、膝を引き上げる動きも含まれています。こうした動きがスムーズにできることも、股関節の柔軟性には欠かせません。
今回は、股関節をあらゆる方向に動かして周辺の筋肉をほぐす、四つ這いのストレッチを紹介します。股関節の硬さやつまり感を解消し、柔軟性を高めてなめらかに動けるようにしていきましょう。
なめらかに動く股関節のための四つ這いストレッチ
四つ這いの体勢で膝への負担が気になる人は膝下にタオルなどをあてて行いましょう。
<やり方>
① 四つ這いになり、肩の下に手首、お尻の下に膝がくるように位置を整える。両手の幅は肩幅ぐらいに。
② 息を吸いながら、右膝がお尻よりも少し高くなるように脚を持ち上げる(腸腰筋が伸びる)。
③ 次の吐く息で両手で床をしっかりと押しながら背中を丸めていき、持ち上げた右膝を胸の方に引き寄せる。膝をおでこに近づけるようなつもりで(お尻のストレッチ)。
④ 息を吸って右脚を後ろに伸ばし、吐く息で右膝を右の二の腕の方へ近づける(内ももを意識して脚を外側に開く動き)。
⑤ 息を吸って右脚を後ろに伸ばし、 吐く息で右膝を左の肘の方へ(脚を内側に閉じる動き)。
⑥ ①から⑤の動きを何度か繰り返し、終わったら反対側も同様に行う。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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