「肩の力の上手な抜き方」じわ~っと効いてスッキリ快適!首と肩の緊張をゆるめる鋤のポーズ
ヨガのクラスで「肩の力を抜いて」と言われることはありませんか?肩の力を抜く感覚が分からない…という人は意外と多いようです。今回は日常生活で頑張りすぎている肩まわりをじわ~っとゆるめる逆転のポーズを紹介します。
そもそも「肩の力を抜く」とは?
緊張している場面で「肩の力を抜いて!」という言葉が用いられることがありますよね。この言葉を調べてみると「緊張して肩および体がこわばっている様子、余計な力みが生じている様子などを指す表現。(引用:Weblio辞書)」と書かれています。
肩の筋肉が緊張して血流が悪くなることが、いわゆる「肩こり」原因と考えられています。
肩から首にかけてはさまざまな筋肉があり、頭を支えるために常に首や肩の筋肉が働いています。筋肉を働かせるためには、酸素と栄養が必須。筋肉中の血管に充分な血液が流れている必要がありますが、血流が滞ると老廃物が溜まり神経を刺激して、肩から首筋にかけての痛みや凝りを引き起こしてしまうのです。
ストレスも肩こりの原因に!?
肩こりは血行不良や筋肉疲労、日頃の姿勢や運動不足が要因と考えられますが、現代社会では「心因性肩こり」が増えてきているそうです。
忙しい毎日でストレスケアが疎かになると、自律神経の働きが乱れ、血流が不安定になり、ひどい場合はうっ血を起こす要因になります。緊張する場面で「肩に力が入る」とは、まさにストレスを受けている状態。夜や休日でもなかなか脳が休まらない現代人は、常にこの緊張状態が続いていて、「肩の力を抜く」感覚が分からなくなっている人が多いのです。
肩の力が上手に抜けるようになると、自律神経の働きも整い、肩・首こりの改善や睡眠の質の向上など嬉しい効果が期待できるでしょう。
ポーズ後のゆるみを味わうハラーサナ(鋤のポーズ)
首と肩まわりのリンパの流れを促すポーズです。ポーズ中は筋肉が緊張しますが、その反動によりポーズを解放した時に力がじわ~っと抜ける感覚が味わいやすいのが鋤のポーズ。
注意点として、ポーズ中に首を左右に動かしたりせず、首の後ろを伸ばすことを意識しましょう。また、生理中や食後すぐは内臓に負担がかかりやすいため控えることをお勧めします。
1.仰向けになり、両足を天井方向にのばす
2.お尻を持ち上げ、両手で腰を支える
手のひらで床を押し、お尻を持ち上げて両手で腰を支える。
両手で腰を支えながら、頭の方向に脚を伸ばします(足先が床に下りない場合は、ここでキープしましょう)。
3.足先を頭上の床に下ろし、腕全体で床を押す
さらにお尻を持ち上げ、肩の上にくるようにお尻をセット。
足先が頭上の床に下りたら、背中側で両手を組み、腕全体で床を押します。首に体重がかかりすぎないように肩の外側に体重をのせます。太ももの付け根を引き上げ、目線は鼻先に向け、胸と顎の間はスペースを保ちます。
5呼吸ほどキープし、両手を腰に添えながら、背骨を上から順に下ろすようにゆっくりと仰向けに戻りましょう。
AUTHOR
早田凪沙
神奈川・都内ヨガインストラクターとして活動。女性の健康に寄り添うことをテーマに、婦人科系のお悩みや冷えの改善を目的とした『温活ヨガ』をベースにレッスンをお伝えしている。自身が発症した子宮内膜症について、より多くの人に知ってほしいと思い、ウィメンズヘルスライターとしての活動も始めた。
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