「野菜は最初に食べるべき」ホント?ダイエットコンサルタントが教える、食事の量を変えずに痩せるコツ

 「野菜は最初に食べるべき」ホント?ダイエットコンサルタントが教える、食事の量を変えずに痩せるコツ
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適切な体重を保つことは見た目の問題だけでなく、健康寿命を伸ばす意味でも重要視されています。今回はダイエットコンサルタントEllyさんの著書『自然やせ力』(Gakken)より、内臓の温度を保ちながら、痩せやすい身体に改善する食事のポイントをご紹介します。

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東洋医学を取り入れて−12kg達成!

これまで25年間、あらゆる種類のダイエットを試しては失敗してきたという著者のEllyさん。東洋医学を取り入れた生活に切り替えた途端、これまでのように無理な努力をすることなく、いつの間にか−12kgを達成したというから驚きです。

東洋医学では私たちの体質・体型や口にする食べ物は、すべてが陰と陽に分類されると考えられています。この陰陽のバランスが取れている状態だと、自然治癒力や脂肪を燃やすための基礎代謝を高い状態で維持することができるのです。また、東洋医学では「太る=体の巡りが悪い状態」と位置付けています。

食事はベジファーストにすれば痩せる?

皆さんは「食事は野菜から食べると、ダイエットにつながる」という情報を目や耳にしたことはありませんか?巷では「ベジファースト」と呼ばれている食事法の一つで、生活習慣病や肥満防止につながるとされています。確かにベジファーストは食事で起こる血糖値の上昇を緩やかにする効果があるため、生活習慣病や肥満の防止・改善が期待できます。

ベジファーストを東洋医学的な観点からダイエットに取り入れようとしたとき、ポイントとなるのは私たち日本人のもつ陰陽の性質と内臓の温度だそう。

日本人に生野菜は必要なかった?

実は日本人がサラダ(生野菜)を食べはじめたのは、およそ100年前のこと。東洋医学では、野菜は陰性の食材に分類されます。ヒトの内臓温度は37〜38度といわれていますが、陰には「冷やす」という要素があります。そのまま生で食べると内臓を冷やしてしまい、本来は海に囲まれ湿気(陰性)を元から持つ日本人の陰陽バランスは崩れてしまいます。

生野菜を食べる習慣は、もともと外国から入ってきたもの。東洋医学的に考えると、日本人には必要のない食べ方といえるのです。

日本人のベジファーストには「陽」をプラス

反対に陽の性質には、「温める」という要素があります。私たち日本人がベジファーストを実践するなら、火を通して「おひたし」「蒸し物」「煮物」などにするのがおすすめ。火や熱で「陽」の要素を加えることで本来持っている体質との陰陽バランスが整い、食欲や味覚の偏りもなくなります。その結果、甘いものを余計に欲したり老廃物を溜め込んだりすることのない体質へと導くことができるのです。

野菜はひと手間プラスすることで陰陽バランスが整う

おひたしや煮物なら「作り置きもできるから、実践しやすい!」と喜ぶのは、ちょっと待って。ベジファーストを実行するには、あくまで内臓の温度を下げずに摂取することがポイント。冷蔵庫に入れていたおひたしや煮物は、食事の前に常温戻してから食べるようにしましょう。どうしても時間がないときは、温かい汁物をプラス。

性別でも陰陽は分かれており、男性は陽性の傾向、女性は陰性の傾向が強いため、とくに女性は毎食温かい汁物(陽)をプラスするのが「自然やせ力」を養う秘訣です。

太陽の力で「陽」をプラスした食品もおすすめ!

火や熱を通した野菜のほかに、植物性食品であれば天日干しされた乾物を選んで食べるのがおすすめ。天日干しは、つまり陽性である「太陽の光」をプラスした食品。体を温めてくれる作用があり、代謝促進にもつながります。また天日干しした食材は味が凝縮されており、薄い味付けでも旨味を感じられ、満足感があります。「切り干し大根」「干し椎茸」「高野豆腐」などが食事に取り入れやすくおすすめです。

自然やせ力
『自然やせ力 運動オタクが運動やめたらー10kg! やせ細胞を120%呼び覚ます養生』Elly・著(Gakken)

この本の著者……Elly

YouTube「Ellyのボディメイクチャンネル・養生ダイエット」を主宰する養生ダイエットコンサルタント。一部上場コンサルティング会社を退職後、35歳からボディトメイクレーナーに転身。東洋医学、西洋医学など古今東西のあらゆる知識を融合させ、独自のダイエット法を発案。どんなダイエット法もうまくいかなかった人々を次々に成功へ導き、喜びの声が数多く届く。自身も12kgのダイエット成功者。

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構成・文/岩本彩

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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