デジタルオフが生み出す読み書き時間。アナウンサーを経てカレー屋の大島梢絵さんが毎日ご機嫌な理由

 デジタルオフが生み出す読み書き時間。アナウンサーを経てカレー屋の大島梢絵さんが毎日ご機嫌な理由
Kozue Oshima
腰塚安菜
腰塚安菜
2023-12-15
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ーーーー結婚というライフイベントがあって、カレー屋に転身してからの方が、休みをマネジメントできるようになった実感はありましたか。

梢絵さん:断然そうですね。今は週3日、月、火、水曜日が店休日です。仕込みの時間もありますが、店休日=ほぼ休みなので、心穏やかに働けています。

アナウンサーは人前に立つ仕事なので、プレッシャーも大きく、朝の情報番組の中継で午前2時に起きることもあって、身体的にも辛いこともありましたので。

ーーーーそんな個人としての活動から史也さん(店主:大島史也さん)と出会い、カレー屋に転身するまでの経緯を改めて教えていただきたいです。
梢絵さん:24歳までNHK宇都宮にいまして、その後2年間は新潟のテレビ局(テレビ朝日系列)UXで働いていたんですが、その最後の2年目に、夫の史也と出会いました。

ターニングポイントとなったのは26歳の時、2019年ですね。今の自分に合うのは、テレビ業界やアナウンサーの仕事とは別の仕事じゃないかとうっすら感じていた時、それまでは自分が取材する側でしたが、何か仕事をして取材される側にもなってみたいなと思ったんです。

そう思っていた時、史也が「一緒にお店をやりたい」と誘ってくれたので、アナウンサーを辞めようと決意ができました。

「お店の梢絵」から外れるアフター15:30。 朝と夕方、ひとりに戻る時間をしっかり確保

ーー今の生活の具体的なルーティンを教えてください。

梢絵さん:カレー屋の営業日は、まず6時に起きます。そして「モーニングジャーナル」(後述)やSNSの確認、投稿などが済んだら、7時位から準備をし始めて、8時にはお店に着いています。

お店に着いて私のやるべきことは、お米を炊いて、カレーの付け合せのゆで卵や玉ねぎのマリネを作ったり、カレーと提供するラッシーを作ったりします。そうした、こまごまとした営業の仕込みを、8時から10時くらいまで。

最終確認をして、11時にオープンです。お店は今ランチ営業だけなので、14時にラストオーダーをして、14時半にお店を締めます。営業終了後は、日によりばらつきはありますが、お店に関することでは買い出しをしています。

ーーそうすると、何時ごろから自分の時間になりますか。「お店の梢絵さん」から「素の梢絵さん」への切り替えのタイミングを聞きたかったです。

梢絵さん:お店が14時半に終わって、家に帰ってシャワーを浴びると、素の自分に戻る感じがします。シャワー浴びる前までは、体中カレーの匂いが漂っているので(笑)。

その後は、カフェに行ったり家で本を読んだりしています。最近は本関係の仕事もしているので、PCワークやスマホで集中作業もしますが、15時半以降は、完璧に「自分の時間」になりますね。

ちなみに、夫の史也は夕方から、ごまどうふを作るルーティンがあります。石本商店のルーツがごまどうふ屋なので、大事にしている日課です。

私と一緒にお店をやることになった時、空いていたのがお昼だけで、お互いのスケジュールをすり合わせた結果、ランチ営業のみのカレー屋になったという経緯があります。

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腰塚安菜

腰塚安菜

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。学生時代から一般社団法人 ソーシャルプロダクツ普及推進協会で「ソーシャルプロダクツ・アワード」審査員を6年間務めた。 2016年よりSDGs、ESD、教育、文化多様性などをテーマにメディアに寄稿。2018年に気候変動に関する国際会議COP24を現地取材。 2021年以降はアフターコロナの健康や働き方、生活をテーマとした執筆に転向。次の海外取材復活を夢に、地域文化や韓国語・フランス語を学習中。コロナ後から少しずつ始めたヨガ歴は約3年。



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