感染症対策に!滋味深きおいしさ『せりとブリのみぞれ汁』【管理栄養士が教える心と体を整えるスープ】
体の栄養だけでなく、心にも栄養を。心で味わいほっと自分に還ってこられるようなスープのレシピを、管理栄養士の高波紗希さんに連載形式で教わります。
今年の冬は例年に比べると暖かいせいか、未だに食欲の秋の延長線にいるのは、きっと私だけじゃないはず!しかし、食欲に身を任せた食生活の乱れは、腸内環境の乱れ。結果、肥満どころか免疫力も下がり、せっかくのイベントシーズンもお預け..なんてことになり兼ねません。インフルエンザ等の感染症が流行っている今こそ、抗酸化力が強く、腸内環境を整えてくれる食材を積極的に取り入れて、免疫力を高めていきましょう。
デトックス食材 その1「せり」
香り高い葉に、シャキシャキの茎、旨みが詰まっている根っこ。1本でもポテンシャルが高く、病みつきにまでしてくれる、せりの季節がやってきました。腸内環境を整える食物繊維、免疫力を高めるビタミン、茎には抗酸化効果の高いβ-カロテンが豊富。免疫力を高めることで感染症を予防し、肝臓の働きを助け解毒作用を活発にすることでデトックス効果も期待できます。
デトックス食材 その2「大根おろし」
老廃物が溜まりやすい時期こそ、今が旬、大根の出番!中でも大根をおろし、汁ごといただくことで、消化を助けてくれるアミラーゼの効果をより発揮できます。大根おろしには、葉っぱが生えている太い方を使いましょう。土から突き出ている頭部は、雪など冬の寒さから身を守るため、糖度が高く甘みもたっぷりです。また、感染症の予防としては、辛味が強い根っこ側のほうが、イソチオシアネートの抗菌効果が期待できます。汁の上に添える際は、大根おろしの汁は、捨てずに飲みましょう!
今回はとってもシンプルな材料と調味料で、旨味がじんわり滋味深く、免疫力もじんわり高めてくれるスープレシピをご紹介いたします。
感染症対策に!滋味深きおいしさ『せりとブリのみぞれ汁』の作り方
材料 (2人分)
・ぶり(刺身用・薄切り)....6切れ
・セリ....5束ほど
・大根 ....120g
・水....2カップ
・昆布....4センチ
A醤油....大さじ1
A塩....ひとつまみ
作り方
1.せりは2-3cm幅に切り、大根はすりおろす。※せりの根の土が多い場合は、しっかり洗い落とす。
2.鍋に、昆布を入れた水を入れ、火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。
そこにAを入れ、中火で火にかけ沸騰したら、せりの根っこと茎を入れる。
弱火にし、煮立っているところに、せりの葉の部分とブリのお刺身を入れ、サッと火が通ったら、器に盛る。
3.ギュッとしぼった大根おろしを上に添えて、完成。
AUTHOR
高波紗希
管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
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