【腰痛持ちさん必見】ポイントは上半身の使い方にあり!「腰に負担をかけずに前屈を深める方法」

 【腰痛持ちさん必見】ポイントは上半身の使い方にあり!「腰に負担をかけずに前屈を深める方法」
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みなさん前屈のポーズは得意ですか? 加齢や運動不足などさまざまな理由で身体の後ろ側は硬くなりがちなので、苦手意識を持たれている人も多いと思います。しかし間違った方法で前屈を深めようとすると、腰痛悪化の原因にもなりかねません。体への負担を抑えた無理なく前屈を深められる方法をご紹介します。

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前屈の効果とは?

ヨガのレッスンや運動の際のクールダウンに取り入れることが多い前屈のポーズ。では前屈は身体にどのような作用をもたらすのでしょうか。

上半身のリラックス効果

前屈は、首の後ろから緩やかなカーブを作り身体の背面を緩めるので、副交感神経を優位にもっていき、内臓の消化機能向上にも期待ができます。体が硬い人は首の後ろ側を伸ばすだけでも、リラック効果を感じることができます。長時間のデスクワークで身体のこりや眼精疲労を感じる人に特におすすめです。

下半身の血流改善

上半身を前に傾けると、太ももの前側の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は収縮し、お尻の大殿筋(だいでんきん)から太ももの裏側のハムストリングス、膝の裏側が弛緩します。筋肉が緩むことで滞っていた老廃物が流れる空間が生まれ、血流の改善に繋がります。

血流イラスト
illust AC

前屈のポイントは「お尻」の位置

みなさんはどのように前屈をしていますか? 身体を腰から曲げて、指先を伸ばして床を目指してはいないでしょうか? そのようなやり方をしてしまうと、腰痛持ちさんは特に、腰骨と腰骨の間にある椎間板に負担がかかったり、腰の筋肉・筋膜などが過剰に伸ばされて痛みを引き起こしてしまうことがあります。前屈のポイントは、お尻の位置にあります。かかとの真上に膝、その上にお尻の位置が来ることを意識してみましょう。

前屈イラスト
illust AC

【腰痛持ちにおすすめ】正しい前屈のやり方

1、脚は骨盤幅に開いてまっすぐ立ちます。両足の親指は平行にし、膝のお皿は正面に向けておきましょう。

2、息を吸いながら、両手を天井に持ちあげます。指先を上に伸ばし、背中を真っすぐにしておきます。

3、息を吐きながら、前にダイブするように上半身を倒します。この時に、腰からではなく股関節(太ももの付け根)から身体を倒すことを意識してください。手は顔の真下に肩幅程度に開いておき、かかとの真上にお尻が来るように整えましょう。

前屈①
photo by Naoko Iwasaki

4、徐々に上半身の力を抜いていきます。股関節を引き込み、上半身と下半身をできるだけ近づけます。両手は好きなところで構いません。

前屈②
photo by Naoko Iwasaki

5、太ももの裏に緊張を感じる場合は、膝のお皿は正面に向けたまま膝を曲げて行いましょう。※写真は膝のみを参考にしてください。

前屈③
photo by Naoko Iwasaki

詳しい動画は、こちらからご覧いただけます

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前屈①
前屈②
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