不安や疲れを感じた日に食べてみて!メンタルバランスを整えてくれる〈コンビニで買えるおやつ食材〉
お祭りやイベント、会食など、人と接する機会も久々に増えてきました。楽しい反面、改めて対人ストレスを感じている人も少なくないのではないのではないでしょうか。なんとなく不安や疲れを感じた日にはこれ!コンビニでレスキュー。手軽に調達できるものをご紹介します。
人に会えてテンションが上がる!多幸感の元は「ドーパミン」「ノルアドレナリン」
コロナ以降、久しぶりにリアルなお祭りやイベントが復活!お酒を飲んだり会食をすると、やっぱり楽しいですよね。
テンションが上がり「やる気」「多幸感」を感じるのは「ドーパミン「ノルアドレナリン」というホルモンの分泌によるもの。交感神経が優位になっている状態を指します。お酒を飲むと出やすいホルモンです。
これらはもちろん必要ですが、一方で、不安を加速してしまいます。イベントが終わった後、どっと疲れたり、一人になると不安が押し寄せてくる、、そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
メンタルを安定させる「セロトニン」のもととなる「トリプトファン」をチャージしよう
「ドーパミン」「ノルアドレナリン」の過剰分泌を制御する働きが、「セロトニン」というホルモンで、これも「ハッピーホルモン」と呼ばれますが、「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」と異なり、「穏やかな幸福感」で、精神を安定させる働きがあります。副交感神経が優位な状態です。
コンビニで「トリプトファン」チャージ!おすすめフード4
1・素焼きナッツ類
ナッツ類はトリプトファンを含んでいます。また、硬いナッツを「噛んで食べる」ことで、セロトニン分泌を高めるといわれています。ナッツ類は噛みごたえもあり、血糖値を上げる糖質が少ないので、血糖値の急上昇後=ハイになった後の血糖値急降下による「だるさ」「不安」を防ぎます。食物繊維も豊富に含むため、副交感神経を優位にします。
2・豆乳
セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が影響。大豆製品はトリプトファンも豊富かつ、大豆イソフラボンは腸内細菌によってエクオールとなり、女性ホルモンと似た働きをします。冬はホットで体から温めるとさらにGOOD!こまめに取り入れると◎
3・糠漬け
「腸脳相関」という言葉通り、腸内環境を整えることもメンタルに直結します。発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌のような、腸内細菌に有益に働きかける微生物がいる「ぬか」と、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が豊富な「野菜」一緒に摂取する「シンバイオティクス」が叶うのが「糠漬け」。コリコリと噛むことで、不安を和らげます。
4・バナナ
不安を感じている時には、サーカディアンリズム(概日リズム)という体内時計が乱れている可能性もあります。朝食にトリプトファンには体内時計を整える働きもあります。
コンビニに必ず売っているバナナにはトリプトファンに加えて、合成に必要なビタミンB12も豊富。食欲のない朝はバナナだけでも食べてみてはいかがでしょうか。腸内環境を整えるヨーグルトと一緒に食べるとさらにGOOD。
いかがでしたか?どれも身近で手軽にチャージできるものばかり。ぜひお試しくださいね。
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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