【腹筋をやりすぎると猫背になる?】お腹周りは鍛えるより伸ばすことが大切「猫背改善お腹ストレッチ」
お腹まわりを頑張って鍛えている方は多いと思いますが、実はお腹のストレッチ不足は猫背など姿勢バランスを乱す原因になり得るのです。本日はお腹まわりのストレッチの大切さと猫背などの前屈み姿勢改善のためのお腹ストレッチをご紹介します。
腹筋運動やり過ぎはダメ?
お腹まわりに限らず、私たちの筋肉は「収縮力」や「ストレッチ力」のバランスにより、その筋肉に関わる骨のポジションが左右されます。
様々な腹筋のエクササイズは内臓を支える力をUPしたり、上半身と下半身の動きの連動性をよくしたりと沢山のメリットがあるのですが、エクササイズで”収縮”させる刺激ばかり与え”伸ばす”という刺激を与えないと「ストレッチ力」は低下し筋肉自体が短くなってしまいます。これが姿勢バランスに悪影響を与えることに繋がります。これは腹筋のエクササイズを行っている方だけに限らず、普段から猫背が気になる方も腹筋が硬く短くなっているためになかなか猫背が治らない可能性があります。
腹筋と姿勢バランスの関係
腹筋群である4つの筋肉はそれぞれ骨盤に付着していることから、腹筋群は骨盤のポジションをコントロールする重要な筋肉となります。骨盤の前傾や後傾だけでなく左右のバランスにも腹筋は影響を与えます。特に腹直筋が硬くなると骨盤が後傾になりやすく、それが背骨のポジションにも影響を与え猫背の原因になり得るのです。
呼吸にも悪影響
腹筋群は骨盤だけでなく肋骨にも多く付着していることから、腹筋群が硬くなると肋骨や横隔膜の動きが悪くなりやすく、呼吸が浅くなる傾向にあります。浅い呼吸は身体の疲労回復を遅らせたり、自律神経のバランスが乱れイライラしやすくなったりと心身の不調が出やすくなってしまいます。
また、肋骨の動きが悪くなることはダイレクトに背骨の胸椎にも悪影響があり腰痛のリスクが高まったり、横隔膜の動きが悪くなることで腸が刺激されにくく便秘の原因になったりすることもあります。
猫背改善お腹ストレッチ
※このお腹ストレッチは猫背が気になる方以外にも腹筋のエクササイズの前後などに行うことで、腹筋が硬くなり過ぎることを防ぐ効果があります。
①両肘が肩の真下にくるようにして、右腰を下にしたうつ伏せになります。この時、股関節と膝関節を90℃くらいに曲げておきます。
②左脚を身体の斜め後ろへ伸ばし、左手は出来るだけ遠くの斜め前方向の床を触ります。呼吸を止めずにこのまま約10秒キープします。
③反対側も同様に約10秒ストレッチを行いましょう。
【詳しく動画でご覧になりたい方はこちら】
AUTHOR
Masako Janeway
ハワイ島在住のヨガ講師 / パーソナルトレーナー / 空手家。2017年に東京からハワイ島へ移住し、ハワイの文化を学びながら人と地球にやさしい暮らしを実践中。大自然溢れるハワイ島からオンラインを通じてヨガ、瞑想、ボディコンディショニングなどのセッションを世界中の方へ提供中。フィットネスとヨガ通算指導歴は30年以上。
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