【片栗粉】どこで保管している?誤るとダニが発生する可能性も!正しい保存方法を管理栄養士が解説

 【片栗粉】どこで保管している?誤るとダニが発生する可能性も!正しい保存方法を管理栄養士が解説
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料理に欠かせない存在でありながら、使用頻度があまり高くない片栗粉。開封してから時間が経過した片栗粉は、いつの間にかカビやダニが発生しているかもしれません。この記事では、片栗粉の正しい保存方法を紹介します。片栗粉を適切な方法で保存して、おいしく料理に活用してください。

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保存状態が悪いと片栗粉はどうなる?

あなたは開封した片栗粉を、どのように保存していますか?袋の口を輪ゴムでしばったり、コンロのそばに置いていたりする場合は要注意です。

保存状態が悪い片栗粉は、変色したりカビが生えたりするおそれがあります。さらにコナダニが発生することも。コナダニとは、片栗粉や小麦粉に見られるダニで、口にするとアレルギーの原因になることがあります。 

またツメダニにも注意が必要です。ツメダニはコナダニをエサとしているため、コナダニが繁殖するとツメダニも発生します。ツメダニは人を刺すことがあり、刺された箇所は強いかゆみや炎症が起こります。 

片栗粉の袋の口を輪ゴムでしばった程度では、隙間からコナダニが侵入してしまうでしょう。コナダニは暖かくて湿気が多い環境に発生しやすいため、片栗粉をコンロのそばに保存するのもおすすめしません。

片栗粉の保存は常温でOK

ダニが発生する可能性も!片栗粉の正しい保存方法を解説
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変色やカビ、コナダニの発生を防ぐために、片栗粉は風通しのよい冷暗所で保存しましょう。直射日光が当たる場所、高温多湿になる場所は避けてください。環境が整っていれば、片栗粉は常温で保存しても問題ありません。その際はコナダニの侵入を防ぐために、片栗粉を密閉容器に移し替えましょう。容器に乾燥剤を入れるのもおすすめです。

未開封の片栗粉は、基本的に1年〜1年半ほど保存できますが、パッケージに表示されている賞味期限を確認しましょう。未開封の場合でも、風通しのよい冷暗所で保存してください。コナダニが袋を破って侵入する可能性があるので、片栗粉をパッケージごとチャック付きポリ袋などに入れて保存すると安心です。

開封した片栗粉は、1〜2ヶ月を目安に使い切りましょう。しかし片栗粉を料理で使用する機会は意外と少なく、この期間内ですべて使い切るのは難しいですよね。片栗粉をあまり料理に使わない人は、冷凍庫で保存することをおすすめします。

片栗粉を冷凍・冷蔵保存する方法

ダニが発生する可能性も!片栗粉の正しい保存方法を解説
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冷凍庫は温度・湿度が低く、片栗粉の保存に適した場所です。コナダニは気温が低い場所が苦手なので、片栗粉を冷凍庫で保存するとコナダニの発生も予防できます。水分がほとんど含まれていない片栗粉は凍らないため、冷凍庫から出してすぐ料理に使えます。冷凍すると6ヶ月程度まで保存できるので、片栗粉の使用頻度が低い人は冷凍するとよいでしょう。

片栗粉を冷凍する際は常温保存と同様、密閉容器に入れてください。冷凍した片栗粉を常温に放置していると、結露が発生してしまいます。片栗粉を使用したら、すみやかに冷凍庫へ戻しましょう。片栗粉を小分けにして、使う分だけ冷凍庫から取り出すようにすると、結露による劣化を最小限におさえられます。 

保存期間は冷凍庫ほど伸ばせませんが、片栗粉は冷蔵保存も可能です。ダニやカビの発生を防げるので、夏場の気温が高い時期だけ冷蔵保存するのもおすすめです。

片栗粉などの粉類には、食品のにおいを吸着する性質があります。密閉容器に入れて保存し、冷蔵庫内の食品のにおい移りを防ぎましょう。冷蔵保存した片栗粉も結露しやすいので、使用したらすぐに冷蔵庫へ戻してください。

料理の名脇役である片栗粉を適切に保存して、おいしい料理を作りましょう。

【参考文献】
アース製薬 アース害虫駆除なんでも事典「ダニを知る」

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AUTHOR

いしもとめぐみ 管理栄養士

いしもとめぐみ

管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。



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