【乾燥昆布】賞味期限がない?いつまで食べられる?食べないほうが良いサインとは?管理栄養士が解説

 【乾燥昆布】賞味期限がない?いつまで食べられる?食べないほうが良いサインとは?管理栄養士が解説
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藤倉詩織
藤倉詩織
2023-08-18

料理に上品なうま味を与えてくれる昆布。とくに乾燥昆布は一度購入すると使い切るまでに時間がかかるため、「気づかないうちに賞味期限が切れていた」ということも!しかし、賞味期限を迎えた乾燥昆布は見た目に大きな変化がないため、問題なく料理に使えそう……。いったい昆布はどのくらい保存がきくのでしょうか。今回は、気になる昆布の賞味期限について、くわしく紹介します。

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乾燥昆布は賞味期限がないってホント?

出汁をとるために使われる乾燥昆布は、乾物であることから「賞味期限がない」といわれることがあります。乾物とは常温で数ヶ月以上保存できるように加工された食品です。食品から水分を抜くことで、微生物の繁殖を抑え、傷みにくくしています。

しかし、乾燥昆布のパッケージを確認してみると、賞味期限が記載されています。「いったいなぜだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。実は、乾燥昆布は法律によって賞味期限の表示が義務付けられているのです。

商品にもよりますが、記載されている賞味期限は1年程度であることが多いようです。しかし、実際のところ、乾燥昆布は1年以上保存できるケースがほとんどでしょう。

なお、賞味期限は「未開封で適切に保存した場合、品質を損なわずにおいしく食べられる期限」を指します。賞味期限は「おいしく食べられる目安」のようなものであるため、風味はやや落ちるかもしれませんが、すぐに食べられなくなるわけではありません。

保存方法に気をつければ日持ちは1年以上

乾燥昆布は、賞味期限を大幅に過ぎておらず、正しく保存していれば、ほとんどの場合問題なく料理に使えます。

開封後の乾燥昆布は、使いやすい大きさに切り分け、密閉できる保存袋や保存容器に移し替えてから、湿気の少ない場所で保存しましょう。湿気対策のために、容器に乾燥剤を一緒に入れると安心です。

適切に保存できていない場合、保存食といわれる乾燥昆布であっても、傷むおそれがあります。昆布は劣化すると、カビが生えたり、変なにおいがしたりします。賞味期限を過ぎた乾燥昆布を料理に使うときは、かならず状態を確認し、傷んでいる場合には無理に食べないようにしましょう。

生昆布や加工品などは賞味期限を要チェック!

昆布
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ひと口に昆布といっても、乾燥昆布のほかにも、生の昆布、とろろ昆布、塩昆布、佃煮など、さまざまな商品が市販されています。

生の昆布は日持ちがしにくいため、消費期限内に食べるようにしましょう。とろろ昆布や塩昆布などの加工品は、一般的に乾燥昆布よりも保存できる期間は短くなります。商品に記載の賞味期限を確認し、開封後はできるだけ早めに食べ切るとよいでしょう。

まとめ

厳密にいうと、「昆布に賞味期限がない」というわけではありません。しかし、乾燥昆布はほかの食品と比べて、長期間常温で保存がきく食品です。うま味たっぷりの昆布を上手に保存し、日ごろの食卓に取り入れてみてくださいね。

【参考文献】
・消費者庁「食品の期限表示に関する情報
・農林水産省「aff 2019年9月号 保存食古今

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藤倉詩織

藤倉詩織

管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。



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