【ブロッコリー】黄色くなっても食べてOK?管理栄養士が教えるブロッコリーの賞味期限と保存方法
冬は、みずみずしい緑色のブロッコリーがスーパーにたくさん並んでいます。ブロッコリーは、野菜の中でも栄養価が高いというイメージをもっている方も多いではないでしょうか。健康的な食生活に関心が高まる中で注目度が一気に上がった野菜の1つです。ビタミンCやβ-カロテン、カルシウムを含み、他にも健康維持に関わる機能性成分も入っています。今回は、ブロッコリーの賞味期限の見分け方、保存方法をご紹介します。
ブロッコリーを少しでも長持ちさせる方法とは
野菜は、鮮度のよいものを選び、野菜の特徴にあった保存をすることが大切です。これから、ブロッコリーの選び方、保存方法のポイントをみていきましょう。
【選び方】
・緑色が鮮やかで濃いもの
・つぼみが固く引き締まっているもの
・茎に空洞がないもの
ブロッコリーの食べる部分はつぼみと茎。小さなつぼみが密集して、ぎゅっとしまっているものは鮮度が良いものです。鮮度が落ちるとつぼみが開き、柔らかさがでてきます。茎に空洞ができていないか茎の切り口の状態もチェックしましょう。
【保存方法】
ポリ袋に入れて、茎を下にして立てて冷蔵室に保存
ポリ袋をかぶせることで、乾燥を防ぐことができます。ブロッコリーの最適貯蔵温度は0℃であるため、冷蔵室で保存することが望ましいです。すぐに食べない場合は、コップなどの容器に5cmほど水を入れて、さして保存することで10~14日程度まで保存が可能になります。
ブロッコリーに黄色い花?!早めに食べましょう!
ブロッコリーの賞味期限(おいしく食べられる期限)が切れると・・・
・つぼみが開いてきている
・つぼみが黄色、茶色に変色している
・茎に空洞ができている
・汁がでて溶けている
・ぬめり気がある
・酸っぱい臭いがする
ブロッコリーのつぼみが開花すると黄色になります。つぼみが黄色を帯びてきたら、おいしさが減退してきているので早めに食べましょう。
茎は、水分がぬけて空洞ができ、茶色に変色していると、鮮度が落ちているサインです。
さらに、汁がでて溶けている、ぬめり気がある、酸っぱい臭いがする場合は、菌が繁殖している可能性が高いので、食べるのは控えましょう。
紫色になっているブロッコリーは食べてもいい?
つぼみの部分が紫色になっているブロッコリーを見かけたことはありませんか?色が悪く、美味しくないのではと思ってしまいますよね。紫色になる理由は、寒さから身を守るために「アントシアニン」という色素成分がつくられたためです。ポリフェノールの一種である「アントシアニン」は、健康・美容をサポートしてくれる抗酸化作用をもつ成分です。さらに、紫色のブロッコリーは、寒さに耐えるため糖分もためこみ、甘みも増しています。紫色を帯びたブロッコリーを見かけたら、ぜひ食べてみてくださいね!
まとめ
ブロッコリーの選び方、保存方法についていかがでしたでしょうか。ブロッコリーは、つぼみだけでなく、茎もかたい表面をむくとおいしく食べることができます。ブロッコリーの茎まで食べ、食品ロスを減らしていきましょう!
【参考文献】
1.社団法人 農山漁村文化協会 . 地域食材大百科 第2巻 野菜 . 2010
2.島本美由紀 . 野菜保存のアイデア帖 . 株式会社パイインターナショナル .2019
3.高橋秀雄 . 新・野菜の便利帳 おいしい編 . 高橋書店 . 2016
(すべて2022年12月16日閲覧)
AUTHOR
山﨑礼絵
管理栄養士。島根県出身、3児の母。大学・大学院で、生活習慣病について研究。卒業後、製薬会社勤務を経て、「食」の大切さを人に伝えていきたいという想いから、管理栄養士を取得。オンライン栄養指導、行政栄養士を経験。現在、特定保健指導、健康・栄養分野の執筆などで活動中。
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