麦茶パック、どうやって保管する?置いてはいけない場所は?管理栄養士が教える、麦茶パックの保存方法
蒸し暑い日の水分補給にぴったりの「麦茶」。麦茶パックで作った麦茶を常備している、というご家庭も多いのではないでしょうか。残った麦茶パックをおいしく長持ちさせるためには、におい移りや湿気に気をつけて保存するのがポイントです。そこで今回は、麦茶パックの上手な保存方法を具体的に解説します。
麦茶パックは作り置きに便利!
夏の定番の飲み物である麦茶。ペットボトルだけではなく、水出しや煮出して作る麦茶パックや、水やお湯に溶かして作る粉末のもの、濃縮タイプのものなど、さまざまなかたちで販売されています。
中でも、大容量の麦茶パックは手に入りやすく、コスパもよいことから、使っている方も多いのではないでしょうか。しかし、ひと袋に多くの麦茶パックが入っているため、使い切るまでの保存場所や保存方法に悩んでしまうことも。
残った麦茶パックは上手に保存すれば、香りや味を損なわずに、最後までおいしい麦茶を楽しむことができます。ここから、麦茶パックの適切な保存方法を解説するので、ぜひ試してみてくださいね。
麦茶パックの基本の保存方法
茶葉は香りが落ちやすく、湿気や急激な温度変化に弱いデリケートな食品です。そのため、麦茶パックは、におい移りや温度、湿気対策などをして保存するのが、風味をキープするポイントです。また、直射日光の当たる場所での保存は避けるようにしましょう。
手順①密閉できる袋や容器に移し替える
開封後の麦茶パックは、密閉できる保存袋や保存容器に移し替えて保存しましょう。におい移りを防ぐだけでなく、ダニや湿気からも麦茶パックを守ることができます。
手順②高温多湿を避けて保存する
1ヶ月ほどで使い切れる量であれば、直射日光が当たらず、湿気がこもりにくい場所で常温保存するのがおすすめです。たとえば、食器棚やパントリーなどであれば、出し入れがしやすく使い勝手がよいでしょう。シンクの下や床下収納などは、湿気がこもりやすいため避けましょう。
また、急激な温度変化も茶葉の劣化につながりやすくなります。コンロ下などの火を扱う場所の近くも、麦茶パックの保存場所には適していないため、避けるようにしましょう。
長期保存したいときは冷蔵・冷凍も
1ヶ月では使い切れない量の麦茶パックを保存したいときには、冷蔵室や冷凍室を活用しましょう。より長い間、麦茶の風味を保ちやすくなります。保存する間は、麦茶パックの近くににおいの強い食品を置かないようにして、におい移りを防ぐとよいでしょう。
冷蔵保存、冷凍保存の場合も、常温保存と同じように、密閉できる保存袋や保存容器に余った麦茶パックを移し替えます。麦茶を作るときには、その都度使いたい量だけ麦茶パックを袋や容器から取り出しましょう。
まとめ
開封後の麦茶パックは、パッケージのままゴムやクリップなどで留めるだけだと、香りや味が落ちやすくなります。しっかりと密閉し、高温多湿な場所を避けて保存するのが、麦茶パックを上手に保存するコツです。麦茶パックを正しく保存して、最後までおいしい麦茶を味わいましょう。
【参考文献】
・島本美由紀,2015年「ひと目でわかる!食品保存事典」講談社
・徳江千代子 監修,2021年「食品の保存テク」朝日新聞出版
AUTHOR
藤倉詩織
管理栄養士。【予防医療】にかかわりたいという思いから、大学卒業後は健診センターに就職。メタボリックシンドロームや生活習慣病の方への栄養指導・特定保健指導を経験し、現在はフリーランスの管理栄養士・ライターとして活動中。
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