【巻き肩・猫背を改善】ここをほぐすだけで姿勢が変わる!胸の奥の小さな筋肉「小胸筋」ほぐし
胸の奥にある小さな筋肉「小胸筋」。ここが緊張すると、巻き肩や猫背といった体の緊張だけでなく、心の緊張にも関係してきます。今回は、自律神経にも関わるキーマッスル「小胸筋」をほぐすストレッチのご紹介です!
小胸筋ってどこにあるの?
小胸筋は胸の表層にある大きな筋肉(大胸筋)の奥にあり、左右それぞれの胸に肩甲骨から肋骨にかけてついています。
主な役割は2つ。ひとつめは、肩甲骨の動きやバランスに関わっています。ふたつめは、胸郭を引き上げをサポートして呼吸に関わっています。
小胸筋はどうして硬くなるの?
脇を閉めて肩を前に出すような動作で筋肉の緊張状態が長時間続くと硬くなります。具体的には、
・長時間のデスクワークやスマホの使用
・つり革を持つことが多い
・鞄を持つときいつも同じ肩にかける
・寝る時肩を下にして横向きで寝る など
このような習慣がある人は慢性的に小胸筋が硬くなりがちです。
小胸筋が硬くなるとどうなるの?
小胸筋が縮むと肩や腕が前に引っ張られ、いわゆる巻き肩と呼ばれる猫背の姿勢になります。また、肩甲骨の動き全体に制限がかかり、高いところのものを取ったりするのが辛くなる、など日常の動作に影響が出ることもあります。
さらに、小胸筋は肋骨に付着し胸郭を引き上げ、呼吸を助けている筋肉であることから、小胸筋が硬くなると、呼吸にも制限がかかります。呼吸の主要筋肉である横隔膜や、補助筋である肋間筋の動きに制限を加え、正しい呼吸ができなくなったり胸の苦しさなどに繋がったりする場合もあります。
小胸筋と自律神経との関わり
小胸筋は呼吸に関わることから、私たちの自律神経にも影響を与える筋肉と考えられます。呼吸が浅くなり交感神経が優位になると、脳はいわゆる「闘争モード」に切り替わります。
つまり、小胸筋が慢性的に硬くなると、心も体も無意識に緊張状態が続いてしまうのです。
巻き肩にも自律神経の調整にも!小胸筋1分ストレッチ
姿勢改善・肩こり対策にはもちろん、呼吸を深めて精神的なリラックス状態を作るためにも、小胸筋ストレッチがおすすめです!
1. 椅子に座り右腕を斜め下45度に向かって伸ばします。もう一方の手は小胸筋(鎖骨の下)あたりに当てて、肩を後ろに引くように誘導します。
2. ゆっくり右腕を後ろに引きましょう。
3. 手の甲と手のひらが交互に正面を向くように、 肩甲骨から腕全体を大きくひねります。(手首だけを返さないようにしましょう)。左手も同様に行います。
動画でもご覧いただけます
AUTHOR
井上浩子
2002年、留学先NYのバレエスクールの授業でヨガに出会う。厳しいプロ生活で心身を壊したことをきっかけにヨガは欠かせないライフワークに。自身の経験から、「自分に安心できる感覚と自分への愛おしさを取り戻す」をモットーにレッスンを展開。 解剖学に基づく効果的なシークエンス構成と 誰にでもわかりやすいインストラクションに定評がある。日米指導歴14年・バイリンガル講師・RYT500。オンライン&対面レッスン、指導者養成のほか、ヨガ関係の通訳・翻訳も行う。
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